第28回

  旧軍港市国有財産処理審議会議事録



 開催日:平成19年3月26日
 場 所:三田共用会議所 2階第二特別会議室


                  目  次

1.開  会

2.関東財務局長あいさつ

3.諮問事項審議等

 諮問事項
   在日合衆国軍隊の用に供している長崎県佐世保市赤崎町に所在する
  土地を次のとおり処理することについて
   1 合衆国政府に対し、返還要求

   2 佐世保重工業株式会社に対し、船舶の艤装・修理及び鉄構製品の
    組立、保管用地として売払い

 報告事項
   地方幹事会に付議し、処理した事案について 

4.閉  会


     午後1時22分開会


       1 開  会


○江口関東財務局管財第1部長  定刻の前でございますけども、委員の皆様方全員
  お集まりになりましたので、これから会議を始めさせていただければと思います。
   本日は、お忙しい中、御出席いただきまして誠にありがとうございます。
   まず、委員の出席状況について御説明をさせていただきます。本審議会は「旧
  軍港市転換法第6条第8項」の規定に基づきまして、委員の過半数の出席がなけ
  れば、議事を開き、議決することができないこととなっております。
   本日は、委員15名中14名の方の御出席をいただいておりますので、本日の
  審議会は有効に成立しておりますことを御報告いたします。
  それでは、議事の進行を会長にお願いしたいと思います。

○柳島会長  では、よろしくお願いいたします。
   事務局から報告がありましたとおり、本日は定足数に達しております。
   また、委員のうち、神奈川県知事、広島県知事、長崎県知事、京都府知事、横

  須賀市長、呉市長、舞鶴市長、経済産業省産業施設課長及び国土交通省都市計画
  課長から、それぞれ「代理出席届」の提出があり、代理出席を承認したことを御
  報告いたします。
   なお、「旧軍港市国有財産処理審議会規則」第5条第2項に基づきまして、本
  審議会の議事録は原則として公開することとなっておりますので、お含みおきい
  ただきます。
   それでは、ただいまから「第28回旧軍港市国有財産処理審議会」を開会いた
  します。
   議事に入ります前に、行政機関の委員の皆様に異動がございましたので、事務
  局から委員を紹介させていただきます。では、よろしくお願いします。

○江口関東財務局管財第1部長  それでは、紹介をさせていただきます。
   経済産業省経済産業政策局産業施設課長の福岡 徹様でございます。
   本日は、所用のため、中山課長補佐に代理出席をいただいております。

○経済産業省経済産業政策局産業施設課長(代理 中山課長補佐)  中山でござい
  ます。よろしくお願いします。

○江口関東財務局管財第1部長  国土交通省都市・地域整備局都市計画課長の
  由木文彦様でございます。
   本日は、所用のため、木庭課長補佐に代理出席をいただいております。

○国土交通省都市・地域整備局都市計画課長(代理 木庭課長補佐)  木庭でござ
  います。よろしくお願いします。

○江口関東財務局管財第1部長  以上で、委員の方々の紹介を終わらせていただき
  ます。


       2 関東財務局長あいさつ


○柳島会長  それでは、議事に入ります前に、旧軍港市関係の4財務局を代表いた
  しまして、関東財務局長からごあいさつがございます。

○松川関東財務局長  関東財務局長の松川でございます。どうぞよろしくお願いい
  たします。
   本日は、大変お忙しいところ審議会を開催していただきまして、誠にありがと
  うございます。
   また、委員の皆様方には、平素から国有財産行政につきまして、何かと御指導、
  御理解をいただいておりますことを、本席をお借りしまして、厚く御礼を申し上
  げます。
   本審議会は、旧軍港市転換法第6条第1項の規定に基づき、旧軍港4市が所在
  する4財務局の財務局長の諮問に応じまして、旧軍用財産等の処理に関する事項
  について調査審議するために設置されたものでございます。
   本日は、「在日合衆国軍隊の用に供している長崎県佐世保市赤崎町に所在する
  土地を、合衆国政府に対し返還要求及び佐世保重工業株式会社に対し、船舶の艤
  装・修理及び鉄構製品の組立、保管用地として売払いする」案件につきまして諮
  問させていただきます。
   また、このほかに報告事項といたしまして、平成18年4月に開催していただ
  きました第27回の本審議会以降、地方幹事会に付議の上処理した事案につきま
  して、御報告をさせていただきたいと考えております。
   よろしく御審議のほど、お願いいたします。


       3 諮問事項審議等


○柳島会長  それでは、諮問事項の審議に入りたいと思います。
   諮問事項は、在日合衆国軍隊の用に供している長崎県佐世保市赤崎町に所在す
  る土地を、合衆国政府に対し返還要求及び佐世保重工業株式会社に対し、船舶の
  艤装・修理及び鉄構製品の組立、保管用地として売り払うものでございます。


  諮問事項
     在日合衆国軍隊の用に供している長崎県佐世保市赤崎町に所在する
    土地を次のとおり処理することについて
     1 合衆国政府に対し、返還要求

     2 佐世保重工業株式会社に対し、船舶の艤装・修理及び鉄構製品
      の組立、保管用地として売払い


○柳島会長  それでは、諮問事項の説明をお願いいたします。よろしくどうぞ。

○北村福岡財務支局管財部長  私は、福岡財務支局管財部長の北村でございます。
  よろしくお願いいたします。恐れ入りますが、座って御説明をさせていただきま

  す。
   それでは、スクリーンを御覧ください。まず、財産の位置から御説明いたしま
  す。
   これは佐世保港及び佐世保市街地を一望する航空写真でございます。御審議い
  ただきます財産は、画面上、赤色で表示している部分でございまして、JR「佐
  世保」駅の西南西約2.3キロメートル、佐世保市役所の南西約2.8キロメー
  トルに位置しています。佐世保港の大半は、合衆国軍隊、海上自衛隊、そして、
  地元の主要企業であります佐世保重工業株式会社が利用しています。
   本財産は、合衆国軍隊の用に供している国有財産、以後「提供地」と略称させ
  ていただきますが、この提供地の一部となっています。具体的には、赤崎貯油所
  という提供地、約78万2,000平方メートルの一部でございます。
   本財産の周辺について見ますと、次のようになります。こちらが佐世保重工業
  株式会社敷地も含んだ写真でございます。赤色で囲った部分が本財産であります。
  さらに拡大してみますと、赤崎貯油所の区域を青色で囲っていますが、当該提供
  地の北側部分、約3万1,000平方メートルが本財産でございまして、都市計
  画上、工業専用地域に指定されており、建ぺい率60%、容積率200%となっ
  ています。
   本財産は、東側は佐世保湾、南側及び西側は提供地、北側は佐世保重工業株式
  会社、以後「SSK」と略称させていただきますが、このSSKが所有する造船
  所等敷地とそれぞれ隣接しています。
   本財産の沿革でございますが、昭和20年11月に旧海軍省より引き受け後、
  昭和27年7月に合衆国軍隊へ提供、その後、昭和46年10月からSSKが造
  船所等敷地として福岡防衛施設局から許可を受け、使用を開始し現在に至ってい
  ます。
   使用開始に至った経緯でございますが、SSKは、昭和45年当時、船舶が大
  型化する時代にあって、造修用岸壁が不足しており、新たな造修用岸壁を整備す
  ることが緊急課題となっていました。そこで、SSKは、クレーン等の作業施設
  が設置でき、かつ、自社所有地に隣接しているという立地条件に着目し、昭和
  45年4月、本財産の使用許可申請を国に申請し、日本国及び合衆国から使用を
  認められ、翌46年10月から使用を開始し、船舶の艤装、艤装とは、船舶に種
  々の装置、設備を施し、航海ができるよう、工事を行うことでございますが、船
  舶の艤装・修理及び橋梁等の組み立て、保管を行う敷地として今日まで継続使用
  しているものでございます。
   なお、本財産につきましては、SSKが使用を開始後、合衆国軍隊の使用実績
  はなく、実態はSSKが単独で長年使用している状況となっています。
   次に、返還に向けた動きを御説明いたします。佐世保市は、昭和46年、本件
  返還要望を含む6項目からなる市内の提供地の返還に係る陳情を、内閣総理大臣
  をはじめとする関係機関に行っております。その後、佐世保市は、基地を取り巻
  く状況の変化や、返還の一部実現等を踏まえた見直し作業を行い、平成10年9
  月、新返還6項目を佐世保市議会において決議しました。この新返還6項目にも
  佐世保市の主力産業である造船業の振興・高度化を図ることにより、佐世保市が
  引き続き平和産業港湾都市として発展する必要があることから、本件返還要望が
  含まれているものであり、返還後はSSKに対し、売り払うことが前提となって
  います。
   このような中、日米合同委員会は、平成16年12月21日、佐世保市の返還
  要望について協議し、本財産の返還に係る基本的な考え方について合意するに至
  りました。
   以上のような状況の変化を受け、今般、SSKは本財産を取得したいとの意向
  を表明したものでございます。
   次に、SSKの概要及び本財産の役割、また、本財産の取得要望理由について
  御説明いたします。
   SSKは、船舶、鉄構、機械等の事業部門を有する総合重工業会社でございま
  す。これらの事業のうち、主力となっておりますのは船舶部門でございまして、
  会社全体の売上高の8割強を占めております。3事業の各工場の配置及び生産活
  動の概要を御説明いたします。
   SSKの主力事業である船舶部門のメイン工場は、本財産の北側に隣接する立
  神工場でございます。こちらが立神工場の写真でございます。ここでは船舶の建
  造・修繕に係る船舶業務全般の生産活動を行い、SSKの生産活動の中心的役割
  を担っており、建造ドック1基及び修繕ドック4基を備えています。白岳工場及
  び崎辺工場は主として橋梁や水門等の鉄構製品の生産を行っています。これらの
  工場と併せて、本財産は船舶及び鉄構部門の生産活動において重要な役割を担っ
  ています。
   まず、船舶部門でございますが、新造船の製造は、部材の加工・組み立てなど
  の製造工程及び各種機材等を搭載する艤装工程から成り立っています。こちらは
  本財産である赤崎岸壁の写真でございますが、近年、新造船について十分な需要
  が見込まれている一方、SSKの所有する艤装用岸壁は立神地区の2カ所と、本
  財産である赤崎岸壁の計3カ所であるため、本財産は受注した船舶の製造を計画
  どおりに行うために欠くことのできない施設となっています。
   次に、鉄構部門でございますが、大規模な鉄構製品は立神工場においてのみ製
  造しており、隣接する本財産上で組み立て及び保管を行っているところでござい
  ます。
   以上のことから、今後も現在の受注、生産能力を維持していくためには、引き
  続き本財産の使用が不可欠であり、将来にわたり永続的に安定した操業環境を確
  保することを目的として、本財産の返還及びその後の取得を要望しているもので
  ございます。この取得要望を受け、当局におきまして、SSKに対し、本財産を
  売り払うことの適否について検討した結果は、次のとおりでございます。
   国有地の売払いにつきましては、一般競争入札により売払い相手方を選定する
  ことを原則としていますが、その例外といたしまして、予算決算及び会計令第
  99条第22号において、土地、建物又は林野若しくはその産物を特別の縁故が
  ある者に売り払い又は貸し付けるときには、随意契約により処理することができ
  る旨、規定されているところでございます。
   本財産について見ますと、SSKが福岡防衛施設局から許可を受け、昭和46
  年から実に35年間という長期にわたり、船舶の艤装・修理及び橋梁等の組み立
  て、保管を行う敷地として利用を継続しています。また、SSKは、本財産の価
  値上昇が認められる岸壁補修や舗床等に相当の有益費を投下しています。加えて、
  SSKは、船舶用桟橋や溶接工場といった構築物を設置しているという事情も存
  在しています。したがいまして、SSKは、本財産に関し、特別の縁故がある者
  に該当すると考えられることから、本財産につきましては、SSKに対し、随意
  契約により売り払うことが適当であると判断したところでございます。
   次に、返還要求の手続について御説明いたします。本財産は現に提供中である
  ことから、本財産をSSKへ売り払うとした場合、事前に合衆国軍隊から返還を
  受ける必要があります。合衆国軍隊から本財産の返還を受けるためには、日本国
  政府から合衆国政府に対し、合同委員会を通じて本財産について返還要求を行い、
  両国政府において合意する必要があります。
   今後の事務手続といたしましては、本日の軍転審におきまして、本財産に係る
  返還要求を行うこと及び返還後はSSKに対し、随意契約により売り払うことに
  つきまして御承認をいただいた場合には、福岡財務支局から財務省に対し返還要
  求を上申することとなります。その後、財務省から防衛施設庁に対し返還提案依
  頼を行い、防衛施設庁から合同委員会の下部組織であります施設特別委員会へ返
  還要求が提案され、調整が始まります。調整後、日米合同委員会の承認及び返還
  協定の締結に向けた閣議決定を経て、日本国政府代表と合衆国政府代表との間で
  返還に係る協定が締結され、返還が実現する運びとなります。なお、返還までに
  は1年半から2年程度要するものと思われます。
   最後に、返還が実現し、本財産をSSKに売払いする場合の条件につきまして
  御説明いたします。
   処理区分は時価売払いとなります。契約方法及びその根拠法令といたしまして
  は、先ほど御説明したとおり、縁故者に対する随意契約ということで、予算決算
  及び会計令第99条第22号を適用します。
   なお、契約価格も含めまして、返還後の具体的な処理に当たりましては、改め
  て審議会に付議させていただきます。

   簡単ではございますが、以上で説明を終わらせていただきます。御審議のほど、
  よろしくお願いいたします。

○柳島会長  ありがとうございました。
   本日は、光武佐世保市長さんがお見えのようなので、本諮問事項につきまして、
  市長さんのほうから御意見なり何なりありましたら、どうぞ御発言ください。

○光武佐世保市長  佐世保市長の光武でございます。地元の市長として発言の機会
  を与えていただきましたので、一言申し述べさせていただきます。
   ただいま御審議いただいております米軍赤崎貯油所の一部土地3.1ヘクター
  ルは、先ほど御説明がございましたとおり、佐世保重工業株式会社が昭和46年
  から日本国及び合衆国から使用を認められ、今日まで一定の制限のもとに使用し
  ているところであります。
   さて、御承知のとおり、本市は、本日御列席の横須賀市、舞鶴市、呉市と同様
  に、さきの太平洋戦争で壊滅的な打撃を受け、また、海軍工廠の解体等により市
  としての存立基盤を著しく損なったため、戦後は疲弊した産業、経済を早期に立
  て直すことは急務でありました。
   こうした4市の実情にかんがみ、昭和25年に旧軍港市転換法が制定施行され、
  旧軍用財産の活用により、平和産業港湾都市への転換、再建への道筋が示された
  ものであります。以来本市は今日まで、いわゆるこの軍転法の適用を図りながら、
  都市機能の再建、充実に努めてまいりましたが、本市において特にその中心とな
  りましたのは、旧海軍工廠施設を使用した造船業でありました。本日の案件での
  払下げ要望者であります佐世保重工業株式会社は、その造船業の中核的存在とし
  て、また、本市における製造業の牽引者として、本市経済の振興、雇用の創出等
  に大きく寄与しているところであります。
   現在、佐世保重工業株式会社を取り巻く環境は、中国経済の活況をはじめとす
  る海運業界の好況に支えられ、順調に推移しておりますが、この良好な受注環境
  を維持継続するためには、当該国有地の譲渡により、これまでの制限的な使用権
  から、企業による主体的かつ安定的な使用への移行が必要不可欠であります。
   本市は昭和46年以来、議会とともに、戦後米軍に接収され、提供されている
  当該国有地を含みますところの返還を国に要望してまいりました。平成16年
  12月、日米合同委員会が開催され、当該地の返還に関する基本的な合意を得、
  本日、要望開始から実に35年目に本審議会に付議されております。私としても
  感無量の思いがいたします。
   審議会の皆様におかれましては、本案件につきまして、何とぞよろしく御審議
  の上、御承認いただきますよう、お願い申し上げます。
   以上であります。

○柳島会長  ありがとうございました。
   続きまして、長崎県の田中副知事がお見えのようなので、何か御意見ございま
  したら、どうぞ。

○長崎県知事(代理 田中副知事)  長崎県の副知事の田中でございます。一言お
  願いを申し上げたいと思います。
   本日は、本審議会におきまして、本県関係の案件を御審議いただきますことに
  つきまして、委員各位並びに関係者の皆様に心から厚く感謝申し上げる次第でご
  ざいます。
   佐世保港につきましては、今、福岡財務支局のほうから、あるいは光武佐世保
  市長さんのほうから、るる御説明がございましたとおり、在日米海軍、それから
  海上自衛隊、民間企業等の施設が混在をしておりまして、施設の競合等のさまざ
  まな問題の解決を図るために、佐世保港のすみ分け、あるいは新返還6項目とい
  うものを佐世保市ともども国に対して要望をしてまいってきたわけでございます。
   その結果、平成16年12月に新返還6項目のうち、3項目の返還につきまし
  て、日米の基本的な考え方について合意がなされるということになりまして、国
  におかれましても佐世保港の問題に積極的に取り組んでいただいているところで
  ございまして、改めて厚く御礼を申し上げたいと思います。
   本日、御審議いただいております案件は、この日米で合意されました3項目の
  返還のうちの、今回、返還及び払下げの要望書を出しました佐世保重工業株式会
  社が昭和46年から一部使用しております赤崎貯油所の一部でございます。
   御承知のとおり、長崎県といいますのは日本の最西端に位置しておりまして、
  県民所得につきましても、大体全国で44位あるいは45位といったようなとこ
  ろでございまして、全国平均に遠く及ばない状況にございます。特に本県の北部
  に位置します佐世保市をはじめといたします県北地域につきましては、かつて産
  炭地域であり、あるいは造船業等で活況を呈していたわけでございますが、それ
  を取り戻すまでには、まだまだ至らないというのが今の状況でございます。
   その中で佐世保重工業株式会社が営んでおります造船業及び鉄構業は、県北地
  域における主要な産業でございまして、地域経済に及ぼす影響も大きく、広く県
  北地域全域の活性化に貢献するものというふうに考えております。
   米軍への提供施設でございます赤崎貯油所の一部を我が国へ返還の上、佐世保
  重工業株式会社へ払下げいただくことにつきましては、企業活動の発展や、さら
  には県北地域の振興の観点から、強く県としてもお願いを申し上げる次第でござ
  います。
   県といたしましても、佐世保港の基地問題をはじめ、県経済の浮揚につきまし
  て、今後とも市とともに積極的に取り組んでまいる所存でございますので、委員
  各位の皆様におかれましては、本諮問案件につきまして、何とぞ御配慮いただき
  ますよう、よろしくお願いを申し上げます。
   以上でございます。

○柳島会長  ありがとうございました。
   諮問事項につきまして、御意見、御質問等ございましたら、どうぞ御遠慮なく
  御発言ください。よろしくお願いします。


○村上委員  本件の赤崎貯油所の一部を買い取るということで、この図面を見まし
  て青い部分が残地で、その際にクリアゾーンというところがございます。それか
  ら内部に黄色い道路が用途的には書いてございますが、内部に道路があるとなる
  と、多分その提供地は道路としては使えないのだと思うんですが、クリアゾーン
  の協定とか、そういうものをちょっと教えていただければと思うんですけど。

○北村福岡財務支局管財部長  お答えいたします。このクリアゾーンと申しますの
  は、提供地と、それから当該今回の本財産でございますその区域を分けるものと
  して米軍側のほうから、ここには何も建設利用させない、いわゆる緩衝地帯と申
  しますか、そういうものを設けてほしいというような御要望がございまして、こ
  ういうものを設置するという経緯でございます。

○村上委員  これまでにもあるんでしょうか。

○北村福岡財務支局管財部長  これまでこういうクリアゾーンを設けた事例がある
  かということですか。

○村上委員  いや、現在もあるんでしょうか。

○北村福岡財務支局管財部長  いや、これはこれから提供地の一部を新たにこうい
  うクリアゾーンを設定するということでございます。

○村上委員  はい、了解しました。

○柳島会長  ほかによろしいですか。

○秋山委員  秋山でございます。この利用計画は用途の指定期間10年というのは、
  10年間はこの計画どおりにしなさいということなんですか。それで10年後は
  何をやってもよろしいということになるんでしょうか。

○北村福岡財務支局管財部長  基本的にはお尋ねのとおりでございます。

○秋山委員  そうですか。そうしますと、その10年後に例えば極端な例で、乱開
  発されたりとか何とかしても、もうそれはしようがないということですか。


○北村福岡財務支局管財部長  恐らくSSKの現在の状況から言いますと、この用
  途以外には使えないような土地でございますので、その御懸念はなかろうかと思
  いますが。


○秋山委員  その辺がちょっと、せっかくのところをそういうふうにしていいもの
  かどうかなと思ったものですから。


○柳島会長  よろしいですか。ほかに。
   では、私からちょっと質問させていただきたいんですが、米軍は今、ほかの用
  地はどういう使用の仕方をしているんでしょうか。

○北村福岡財務支局管財部長  現在も原油等の貯油所でございますので、相当数の
  原油の保管の場所として利用しております。海上自衛隊等の補給等のオイルの関
  係でございます。

○柳島会長  これを受けて佐世保重工業側は何か改装とか、そういうことをやるん
  でしょうか。それとも、現状のまま使うんでしょうか。これは会社のほうの判断
  ですか。

○北村福岡財務支局管財部長  今伺っている計画では、この利用計画図にあるよう
  でございまして、基本的には大きな変更はないような話を伺っております。先ほ
  ど現況の写真にもございました。

○柳島会長  あともう1問なんですが、3年後また軍転審にかかるというんですが、
  これは手続的にどういうことが予想されるんでしょうか。

○江口関東財務局管財第1部長  私のほうからお答えさせていただきます。軍転審
  にお諮りするときには、売り払う所在地と、それから売払価格も一緒に御審議を
  願うことになっております。今回の案件につきましては売払価格が決まっており
  ませんので、改めて売払価格についてお諮りすることになろうかと思います。

○柳島会長  わかりました。
   何かほかにございませんか。

○村上委員  海岸沿いの使用の範囲と、それから、使用の制限があるかと思うんで
  すが、その辺はいかがになっているか、教えていただければと思います。

○北村福岡財務支局管財部長   失礼いたしました。現在、佐世保湾はかなり使用の
  制限がかかっている湾域でございますが、これにつきましては、今回一部返還を
  お願いしており3ヘクタールとほぼ見合う3ヘクタール分、この部分についての
  使用の制限が解除されるということで、SSKのほうが自由に使えるということ
  になります。

○村上委員  わかりました。

○柳島会長  佐世保市長さんに質問させていただきます。SSKの佐世保市への依
  存度というか、貢献度というのはどの程度のものでしょうか。相当重要な産業だ
  と思うんです。

○光武佐世保市長  お答えいたします。現在SSKは、大体年間500億円から
  600億円ぐらいの製造高でありますが、佐世保市におきます工業に関しまして、
  製造業に関して言いますならば、圧倒的割合を示しておりまして、これ以外に大
  きな匹敵するような企業はございません。特に男子雇用型と、こういうことで佐
  世保市におきますそうした男子雇用型の企業は、ほかにその下請け関係というの
  はございますけども、あとはこれに匹敵するものはございません。したがいまし
  て、私ども佐世保市としては、このSSKは工業の象徴的な存在として、景気・
  不景気といったようなことには大変大きな影響がございます。幸いにして、最近
  の造船ブームの中におきまして、向こう5カ年間受注量を確保している。ひどい
  ときには、来年まであるかどうかという時期もございましたけども、現在は5カ
  年間の受注量を抱えているということで、そのことが心理的に非常に佐世保市の
  経済を支えている、こういうことは言えようかと思います。
   全体として見ますならば、工業出荷額に占める割合は40%ぐらいになってお
  りまして、最近500億円を超えたということで、これから先、数年間にわたり
  まして、そういった安定した状況が続くということで、私どもとしても本当にホ
  ッとしておるわけであります。
   以上です。

○柳島会長  ありがとうございます。
   何かほかにこの際ございますか。よろしゅうございますか。
   それでは、諮問どおり決定したいと存じますが、よろしゅうございますでしょ
  うか。

              〔「異議なし」の声あり〕

○柳島会長  それでは、諮問どおり決定いたします。

○光武佐世保市長  ありがとうございました。

○長崎県知事(代理 田中副知事)  どうもありがとうございました。


  報告事項
    地方幹事会に付議し、処理した事案について


○柳島会長  次に、報告事項について事務局からお願いいたします。

○江口関東財務局管財第1部長  それでは、報告事項につきまして御説明をさせて
  いただきます。
   お手元のほうに「第28回旧軍港市国有財産処理審議会報告事項」という資料
  がございますので、そちらのほうを御参照していただければと思います。
   旧軍港市に所在します一定規模以下の財産につきましては、本審議会にお諮り
  することなく、地方幹事会に付議して処理することができることとなっておりま
  して、幹事会に付議した案件につきましては、処理後、本審議会に報告すること
  となっております。
   本日、報告いたします事項は、お手元に配付されております資料のとおり1件
  でございまして、在日合衆国軍隊の用に供している横須賀市泊町に所在する財産
  の一部を、横浜防衛施設局に対し海上自衛隊横須賀地方総監部艦船修理場敷地と
  して一時使用したものでございますが、これは資料にございますとおり
  1,300平方メートルちょっとという小規模な財産でございますので、地方幹
  事会に付議の上、処理したものでございます。
   以上で報告を終わらせていただきます。


○柳島会長  ありがとうございました。


       4 閉  会


○柳島会長  以上をもちまして、本日予定された議題は全て終了いたしました。
   諮問事項につきましては、諮問どおり可決されましたので、後ほど、九州財務
  局長に対しまして答申書をお渡しすることにいたします。
   関東財務局長から御発言ありましたらどうぞ。

○松川関東財務局長  本日は大変お忙しい中、御審議を賜り、また、貴重な意見を
  いただきまして、誠にありがとうございました。
   本日頂戴いたしました結論に従いまして、早速、処理を進めさせていただきた
  いと存じます。
   誠にありがとうございました。


○柳島会長  ありがとうございます。
   それでは、これをもちまして散会といたします。
   どうもお忙しい中ありがとうございました。


     午後1時59分閉会



旧軍港市国有財産処理審議会委員名簿(第10期)

区分 氏  名 職      名
学 識 経 験 者 柳 島 佑 吉  (株)産経新聞社客員論説委員
村 上 美奈子  (株)計画工房代表取締役
秋 山 桂 子  山陽印刷(株)代表取締役
牧 内 良 平  (株)テレビ神奈川社長
関 係 地 方 公 共 団 体 の 首 長 松 沢 成 文  神奈川県知事
藤 田 雄 山  広島県知事
金 子 原二郎  長崎県知事
山 田 啓 二  京都府知事
蒲 谷 亮 一  横須賀市長
小 村 和 年  呉市長
光 武   顕  佐世保市長
齋 藤   彰  舞鶴市長
行政機関の職員 河 野 邦 明  財務省 理財局 国有財産業務課長
福 岡   徹  経済産業省 経済産業政策局 産業施設課長 
由 木 文 彦  国土交通省 都市・地域整備局 都市計画課長

                             (敬称略)
                                     
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