第27回 旧軍港市国有財産処理審議会議事録 開催日:平成18年4月14日 場 所:三番町共用会議所 2階大会議室 目 次 1.開 会 2.委員紹介 3.会長互選 4.会長あいさつ 5.関東財務局長あいさつ 6.諮問事項審議等 諮問事項 第1諮問 長崎県佐世保市立神町に所在する土地等を福岡防衛施設局に対し、 海上自衛隊艦艇船の補給物品保管倉庫等敷地として所管換することに ついて 第2諮問 平成11年3月29日付で佐世保重工業株式会社に対し売払いした、 長崎県佐世保市崎辺町に所在する財産の指定用途を変更することにつ いて 報告事項 地方幹事会に付議し、処理した事案について 7.閉 会 午後1時34分開会 1 開 会 ○江口関東財務局管財第1部長 それでは、ただいまから第27回旧軍港市国有財 産処理審議会を開会いたします。 本日は、お忙しい中、御出席をいただきまして誠にありがとうございます。 私は関東財務局管財第1部長の江口でございます。今回は、委員改選後、初め ての審議会でございますので、まだ会長が選任されておりません。このため、会 長互選までの間、私のほうで進行役を務めさせていただきます。 まず、審議会の開催にあたりまして、委員の出席状況について御報告をさせて いただきます。本審議会は旧軍港市転換法第6条第8項の規定に基づきまして、 委員の過半数の出席がなければ、議事を開き、議決できないこととなっておりま す。 本日は、15名中14名の方の御出席をいただいておりますので、有効に成立 しておりますことを御報告させていただきます。 2 委員紹介 ○江口関東財務局管財第1部長 それでは、改選後初めての審議会ということでご ざいますので、委員の構成につきまして御説明をさせていただきます。 委員の人数及び構成メンバーにつきましては、旧軍港市転換法に基づき、学識 経験者、関係府県の知事、これは神奈川県・広島県・長崎県・京都府でございま す。それから、旧軍港市の市長、横須賀市・呉市・佐世保市・舞鶴市、それから、 国の行政機関、財務省・経済産業省・国土交通省の方々に委員をお願いしている ところでございます。 今回、第10期の委員改選にあたりまして、学識経験者の皆様方におかれまし ては、委員をお忙しい中お引き受けいただき、大変ありがとうございます。厚く 御礼を申し上げます。 先ほど申し上げましたとおり、本日の審議会は委員改選後初めてでございます ので、まず委員の皆様方の御紹介をさせていただきます。 お手元に委員名簿を配付させていただいておりますけども、学識経験者の皆様 から御紹介させていただきます。 牧内 良平様でございます。 ○牧内委員 牧内です。よろしくお願いします。 ○江口関東財務局管財第1部長 村上 美奈子様でございます。 ○村上委員 村上 美奈子です。よろしくお願いいたします。 ○江口関東財務局管財第1部長 柳島 佑吉様でございます。 ○柳島委員 柳島です。よろしくお願いします。 ○江口関東財務局管財第1部長 秋山 桂子様に委員をお引き受けいただいている ところでございますけども、本日は所用のため御欠席をされております。 続きまして、関係地方公共団体の首長の皆様を御紹介させていただきます。 神奈川県知事の松沢 成文様でございます。 本日は、所用のため、原土地利用調整担当課長に代理出席をお願いしておりま す。 ○神奈川県知事(代理 原企画部土地利用調整担当課長) 原でございます。よろ しくお願いします。 ○江口関東財務局管財第1部長 広島県知事の藤田 雄山様でございます。 本日は、所用のため、渡辺広島県東京事務所商工労働課長に代理出席をいただ いております。 ○広島県知事(代理 渡辺広島県東京事務所商工労働課長) 広島県でございます。 よろしくお願いします。 ○江口関東財務局管財第1部長 長崎県知事の金子 原二郎様でございます。 本日は、所用のため、上川防災危機管理監に代理出席をいただいております。 ○長崎県知事(代理 上川防災危機管理監) 長崎県です。よろしくお願いいたし ます。 ○江口関東財務局管財第1部長 京都府知事の山田 啓二様でございます。 本日は、所用のため、内田京都府東京事務所行政主任に代理出席をいただいて おります。 ○京都府知事(代理 内田京都府東京事務所行政主任) 京都府でございます。よ ろしくお願いします。 ○江口関東財務局管財第1部長 続きまして、関係市長でございますけども、横須 賀市長の蒲谷 亮一様でございます。 本日は、所用のため、廣川企画調整部長に代理出席をお願いしております。 ○横須賀市長(代理 廣川企画調整部長) 横須賀市でございます。よろしくお願 いします。 ○江口関東財務局管財第1部長 呉市長の小村 和年様でございます。 本日は、所用のため、品川呉市東京事務所長に代理出席をいただいております。 ○呉市長(代理 品川呉市東京事務所長) 呉市でございます。よろしくお願いし ます。 ○江口関東財務局管財第1部長 佐世保市長の光武 顕様でございます。 ○光武佐世保市長 佐世保市長の光武でございます。 ○江口関東財務局管財第1部長 舞鶴市長の江守 光起様でございます。 本日は、所用のため、柴田企画政策室長に代理出席をお願いしております。 ○舞鶴市長(代理 柴田企画管理部企画政策室長) 舞鶴市でございます。よろし くお願い申し上げます。 ○江口関東財務局管財第1部長 続きまして、国の行政機関の委員を御紹介いたし ます。 財務省理財局の河野国有財産業務課長でございます。 ○河野財務省理財局国有財産業務課長 河野です。よろしくお願いします。 ○江口関東財務局管財第1部長 経済産業省経済産業政策局地域経済産業グループ の中山産業施設課長でございます。 本日は、所用のため、中山産業施設課課長補佐に代理出席をお願いしておりま す。 ○経済産業省経済産業政策局地域経済産業グループ産業施設課長(代理 中山課長補 佐) 中山です。よろしくお願いします。 ○江口関東財務局管財第1部長 国土交通省都市・地域整備局の山崎都市計画課長 でございます。 本日は、所用のため、清水都市計画課景観室課長補佐に代理出席をいただいて おります。 ○国土交通省都市・地域整備局都市計画課長(代理 清水課長補佐) 清水でござ います。よろしくお願いします。 ○江口関東財務局管財第1部長 以上で、委員の方の御紹介を終わらせていただき ます。 3.会長互選 ○江口関東財務局管財第1部長 それでは、会長の互選に移らせていただきます。 当審議会の会長につきましては、旧軍港市転換法第6条第6項の規定によりま して、委員の皆様方の互選により選出していただくことになっております。 どなたか、意見がございましたら賜りたいと存じます。 ○村上委員 僣越ではございますが、言論界の御出身で、見識も広くていらっしゃ る柳島委員に前期に引き続き、会長をお願いしたらと思います。御推薦させてい ただきます。 ○江口関東財務局管財第1部長 ありがとうございます。ただいま、村上委員から 柳島委員に会長をお願いしたいという御発言がございましたけども、いかがでご ざいましょうか。 〔「異議なし」の声あり〕 ○江口関東財務局管財第1部長 異議がないようでございますので、柳島委員に会 長をお願いしたいと存じます。 ○柳島委員 御推挙いただきまして、ありがとうございます。 〔柳島委員 会長席に着く〕 ○江口関東財務局管財第1部長 それでは、これから柳島会長のもとで議事をお進 め願いたいと存じます。 どうも御協力ありがとうございました。 4 会長あいさつ ○柳島会長 ただいま皆様から会長に御推挙いただきました柳島でございます。 微力ながら、委員の皆様方の協力をいただきまして、当審議会の円滑な運営に 努めてまいりたいと思います。御協力のほど、よろしくお願いいたします。 それでは、まず初めに、会長代理の指名を行いたいと思います。 会長代理は、旧軍港市国有財産処理審議会規則第2条第3項により、会長の指 名によることとなっておりますので、私のほうから指名させていただきます。 都市計画界で御活躍の村上委員に会長代理をお願いしたいと思いますが、いか がでしょうか。 〔「異議なし」の声あり〕 ○柳島会長 村上委員よろしくお願いいたします。 ○村上委員 はい、よろしくお願いします。 5 関東財務局長あいさつ ○柳島会長 それでは、議事に入りたいと思いますが、その前に、旧軍港市関係の 4財務局を代表しまして、関東財務局長からごあいさつをいただきたいと思いま す。 ○小手川関東財務局長 失礼ですが、座ってやらせていただきます。 本日は、皆様方大変お忙しいところ審議会を開催していただきまして、御礼申 し上げたいと存じます。 委員の皆様方には、平素から国有財産行政につきまして、何かと御指導、御理 解をいただいておりますことを、本席をお借りいたしまして、厚く御礼申し上げ ます。 本審議会は、旧軍港市転換法第6条第1項の規定に基づきまして、旧軍港4市 が所在する4財務局の財務局長の諮問に応じまして、旧軍用財産の処理等に関す る事項について調査審議するために設置されたものでございます。 本日は、「長崎県佐世保市立神町に所在する土地等を福岡防衛施設局に対し、 海上自衛隊艦艇船の補給物品保管倉庫等敷地として所管換する」案件ほか1件の 事項につきまして諮問させていただきます。 また、このほかに報告事項といたしまして、平成17年2月に開催いたしまし た第26回の当審議会以降、地方幹事会に付議の上処理いたしました事案につき まして報告させていただきたいと考えています。 よろしく御審議のほど、お願いいたします。 ○柳島会長 ありがとうございました。 6 諮問事項審議等 ○柳島会長 それでは、諮問事項の審議に入りたいと思います。 諮問事項 第1諮問 長崎県佐世保市立神町に所在する土地等を福岡防衛施設局に対し、 海上自衛隊艦艇船の補給物品保管倉庫等敷地として所管換すること について ○柳島会長 第1諮問は、長崎県佐世保市立神町に所在する土地等を福岡防衛施設 局に対し、海上自衛隊艦艇船の補給物品保管倉庫等敷地として所管換するもので ございます。 それでは、諮問事項の御説明をお願いいたします。 ○佐藤福岡財務支局管財部長 福岡財務支局管財部長の佐藤でございます。どうぞ よろしくお願い申し上げます。失礼ですけど、座って説明をさせていただきます。 それでは、第1諮問について御説明いたします。スライドを御覧ください。 本件は、長崎県佐世保市立神町に所在する財務省所管の土地等を福岡防衛施設 局に対し、海上自衛隊艦艇船の補給物品保管倉庫等の敷地として所管換しようと するものでございます。 それでは、まず財産の位置及び周辺の状況等について御説明いたします。こち らの図面は九州全図でございます。長崎県は九州の北西部に位置しておりまして、 佐世保市は九州の西端部の都市で、県庁所在地の長崎市からは北に約50キロメ ートルのところにございます。 こちらは佐世保市のエリアを示した図でございます。御審議をいただきます財 産は、図面上赤色で表示している部分でございまして、JR佐世保線佐世保駅の 北西約1.5キロメートル、佐世保市役所の南西約1.2キロメートルに位置し、 佐世保港に近接しております。 対象財産の周辺の状況につきまして御説明いたします。周辺一帯は、米軍、海 上自衛隊、そして、地元の基幹企業である佐世保重工業株式会社が共存利用して おりまして、米軍は東側一帯の区域及び西側に広がる船舶の造船・修理を行うド ックの一部を、佐世保重工業株式会社は西側一帯の造船ドック及び倉庫が広がる 区域を、そして海上自衛隊は、米軍提供地の先にある桟橋に艦艇を配置し、それ ぞれ利用しております。 本財産は、米軍提供地を除き、海上自衛隊の艦艇から最も近くに位置しており、 艦艇の補給物品倉庫に適した条件を備えております。主要道路といたしましては、 北側に接する市道佐世保相浦循環線がございます。 なお、都市計画上は工業専用地域に指定されておりまして、建ぺい率は60%、 容積率は200%となっております。 続きまして、本財産の形状及び沿革について御説明いたします。南北が逆さに なっておりまして、少々見づらいかとは存じますが、御容赦願います。 画面上、赤枠で囲った土地及び青色で表示した建物が所管換の対象となる財務 省所管の普通財産でございまして、土地は約2万7,200平方メートル、建物 は7棟で延床面積にしますと、約7,500平方メートルの規模となっておりま す。 また、本地内には既に福岡防衛施設局の建物が建てられているとともに、本地 に隣接して福岡防衛施設局の行政財産である約2,800平方メートルの敷地が ございます。 財務省所管財産の沿革でございますが、旧佐世保海軍工廠の一部でございまし て、終戦後米軍に接収され、返還を受けております。返還は2回に分けて行われ ており、昭和51年2月に約1万5,000平方メートルの土地及び7棟すべて の建物が返還され、次いで昭和52年1月に残りの約1万平方メートルの土地が 返還されております。返還後はそれぞれ福岡防衛施設局に対し、海上自衛隊の倉 庫及びその敷地として使用承認を行い、現在に至っているものでございます。 使用承認とは、国有地の暫定的な活用を図る制度でございますが、その使用承 認を行ってきた理由は、福岡防衛施設局が本財産を倉庫及びその敷地として使用 を開始した当時、佐世保市が主に海外からの海上輸送貨物を取り扱う外貿埠頭を 整備の上、本地をその埠頭の港湾背後地として活用する構想を有していたことに 配慮したためでございます。 しかしながら、その後、佐世保市の港湾計画が変更され、外貿埠頭の港湾背後 地として本地が活用される見込みがなくなりました。このため使用承認を継続す る必要性がなくなったことから、所管換することを視野に入れつつ、福岡防衛施 設局と敷地の有効活用策について調整を行ってまいりまして、今般その調整が整 い、利用計画が策定されたことから、本審議会に付議することとしたものでござ います。 それでは、以下、財務省及び防衛庁所管の財産を合わせた現在の利用状況を御 説明させていただきます。 まず、敷地内にある財務省所管の建物ですが、7棟のうち6棟は艦艇用の武器、 電子部品、エンジンや係留ロープ等の艦艇用品、雨具等の災害派遣用具及び非常 用の食糧品等を保管する倉庫として利用されており、残りの1棟はこれらの倉庫 等を活用して艦艇の修理や補給といった、艦艇の活動を後方支援する部署の事務 所として利用されております。 なお、これらの倉庫は明治21年から昭和7年にかけて造られたレンガ造りの 建物でございまして、時代を感じさせる造りとなっておりますことから、長崎県 の近代化遺産及び佐世保市の景観100選となっており、地元地方公共団体から 保存要望が寄せられている建物でございます。福岡防衛施設局はこれらの建物に ついては、所管換後におきましても現状のまま使用することを予定しております。 次に、福岡防衛施設局の建物でございますが、防錆工場、車両整備場のほか、 ガスや油の保管庫等となっております。 続きまして、敷地の利用状況について御説明いたします。大きく分けて4つの 利用形態に分かれております。 1つ目の利用形態は、屋外物品置場としての利用でございます。黄色で表示し た部分が屋外物品置場でございまして、これは護衛艦等の艦艇の部品のうち修理 を必要とするスクリューやブイなどの特殊大型物品及び修理不能となったエンジ ン等をスクラップ化して、売払物品とした部品や資材等を保管するスペースでご ざいます。修理を必要とするスクリューやブイ等の特殊大型物品は人力での搬入 ・搬出が不可能であり、トラックやクレーン等により搬入・搬出を行うこととな ることから建物内での保管には向いておらず、また、エンジン等スクラップ化し た売払物品は売り払うまでの間、保管するものですが、限りある倉庫を有効に活 用するため、屋外で保管しているものでございます。 2つ目の利用形態は、米軍施設乗入れ車両検査場としての利用でございます。 これは、本財産に隣接する米軍提供地内に出入りする一般の民間車両について、 防犯上などの観点から車両検査を行う場所でございます。中央の水色の部分が車 両検査の場所でございまして、両隣の紫色の部分は検査待ち車両の待機場所でご ざいます。 3つ目の利用形態は、物資集積場としての利用でございます。物資集積場は、 国の内外で大規模な災害等が発生し、隊員の派遣を行う事態が生じた場合におい て、現地で活動する部隊、主に陸上自衛隊でございますけれども、その部隊の車 両、機材、装備、物資等を輸送艦に積み込む際、それらを一旦集積するために必 要となるスペースでございます。輸送艦の規模から小型車両216台、大型車両 2台程度を集積するスペースの確保が必要とされております。 4つ目の利用形態は、その他の施設としての利用でございまして、車両整備場 の作業スペースや、生糧品受渡場等となっております。この生糧品受渡場は、立 神桟橋に係留する艦艇12隻に供給する野菜、肉、魚介類等の食料品を納入業者 から受領し、荷捌きを行う施設でございます。2001年9月にアメリカで発生 したテロの前は、生糧品の受け渡し及び荷捌きは艦艇の係留している桟橋のすぐ 傍、つまり、米軍と共同使用している敷地において行っておりましたが、テロ発 生以降、生糧品の荷捌きは本件倉庫敷地内で行うこととなりました。 以上が現在の利用エリアの概要でございまして、これらの各エリアは黒色で示 している構内道路により結ばれ、機能を発揮しております。 続きまして、所管換に際しまして調整を図ることとした4つの事項について御 説明いたします。 まず1つ目は、生糧品受渡場でございます。テロ以降、急遽、本件倉庫敷地内 において荷捌きを行うこととなったわけでございますが、現在の施設は臨時施設 として設けられたものでございまして、対象となる艦艇が12隻あるのに対して、 6隻分に相当する荷捌きスペースしかない状況であり、荷捌き作業に時間を要し ております。 また、納入業者の車両は図のような流れで納入を行っておりますが、この受渡 場前の通路には停車、迂回スペースがなく、車両の流れが悪いことから納品に時 間を要し、順番待ち車両の一部が公道に待機しているといった状況が見受けられ ています。このように荷捌き作業、納入作業とも時間を要することから、緊急出 動に支障が生ずるのではないかと懸念されているところでございます。 調整を図ることとした2つ目は、屋外物品置場でございます。屋外で保管され る物品の量に対して屋外物品置場の面積が十分でないため、本来の物品置場のほ か建物の間や構内道路わきに野積みされている状況が常態化しております。この ため、作業車両等の通行に支障が生ずるおそれがあるほか、防災上好ましくない 状態が生じています。 調整を図ることとした3つ目でございますが、物資集積場でございます。本地 内にはAとBの敷地、合わせて約7,000平方メートルの物資集積場を設けて おりますが、大型の輸送艦に物資を集積する場合においてもAの敷地部分で対応 が可能であり、Bの敷地部分が過大と考えられたわけであります。また、Aの敷 地部分につきましては、これまで大規模な災害等の発生による隊員の派遣を行う といった事態が発生しておらず、物資集積場として活用された実績がなかったこ とから、敷地の使用効率の改善を図るためには、物資集積場として利用するのみ ならず、他の用途での活用策も検討することが必要と認められたところでござい ます。 調整を図ることとした4つ目でございますけれども、米軍施設乗入れ車両検査 場でございます。現在700平方メートル程度の検査場と2,000平方メート ル程度の検査待ち車両の待機所がありますが、車両の検査待ちの状況は、一部に 大型車もあるとはいえ、通常、6〜7台程度が待機している状況であり、検査待 ち車両の待機所としては使用効率が低く、敷地が過大となっております。 次に、これらの問題を解決するために調整した事項について説明いたします。 物資集積場及び米軍施設乗入れ車両検査場につきましては、過大であると考えら れる敷地部分を縮小することとしております。また、それによって生じた余剰地 の一部に生糧品受渡場を移設の上、適正規模を確保するとともに、車両が迂回で きる十分なスペースを確保することとしております。さらに物品置場も拡充し、 不足分を補うこととしております。 また、物資集積場につきましては、その活用が見込まれる事態も想定され、物 資集積場として確保しておく必要性は認められますが、物資を集積する機能のほ かに新たに2つの機能を加えることにより、多目的空地として位置づけ、使用効 率の改善を図ることにより、必要な規模を残すこととしております。 新たな機能の1つ目は、海上自衛隊の移動通信隊の訓練用地としての利用でご ざいます。本地の近くに所在する海上自衛隊佐世保地方総監部は、防衛庁の市ケ 谷局とマイクロ多重回線で接続されるとともに、長崎県の対馬、鹿児島県の鹿屋、 奄美大島及び沖縄に所属する部隊との通信が集中するキー局としての役割を有す るほか、防衛上重要な対馬海峡をカバーするため、佐世保周辺、対馬及び壱岐に 複数設置している無線局の管制機能も有するなど、国防上不可欠な施設となって おります。昨年3月20日に発生した福岡県西方沖地震を契機といたしまして、 今後は、震災等が発生し、海上自衛隊佐世保地方総監部が持つ通信施設のキー局 としての機能を喪失した場合に、その機能を補完する役割を担っている千葉県所 在の移動式通信システムを有する移動通信隊を年4回、1回当たり8日程度招集 の上、当該地において移動通信隊が実際に通信機材を展開し、訓練することを予 定しております。 なお、通信機材の展開場所には、電波障害の回避及び警備上の観点から、周囲 に高層の建物がないこと、近隣の無線局が直接見渡せる位置にあること、大量の 車が行き交う主要国道に近接していないこと、一定の保安距離を確保できる広さ を有していることが望まれることから、本地が最適地と判断されたものでござい ます。 新たな機能の2つ目は、海上自衛隊員の体力増強を目的としたトレーニング等 の訓練を実施するための用地としての利用であります。当該地におきましては、 隊員のトレーニングのほか体力測定を行うなどの訓練場として利用することを予 定しております。 以上の調整により、敷地の使用効率が改善されることから、所管換することを 適当と認めたものでございます。 以上で説明を終わらせていただきます。御審議のほど、よろしくお願いいたし ます。 ○柳島会長 ありがとうございました。 本日は、光武佐世保市長がお見えになっておりますので、第1諮問につきまし て、市長のほうから補足すべき点あるいは御意見などがありましたら、どうぞ御 発言ください。 ○光武佐世保市長 ありがとうございます。委員という立場ではございますが、地 元市長として発言をさせていただきます。 佐世保市といたしましては、平成10年3月、社会経済情勢の目まぐるしい変 化と、市を取り巻く新たな課題の発生に対応するため、「ひと・文化創造都市」 を本市の将来像とする「第5次佐世保市総合計画」を策定いたしました。同時に、 この総合計画は、旧軍港市転換法に基づく旧軍港市転換計画として、平和産業港 湾都市への再建を図るための重要な指針となるものであります。 同計画における土地利用といたしましては、旧軍港市転換法によって多くの返 還跡地等が公共施設や民間施設等に転用され、今日まで本市の繁栄を支えてまい りましたが、いまだ米軍、自衛隊の施設面積は6.7平方キロメートル、市域全 体の1.8%を占め、さらに水域においては佐世保港の83.1%が米軍により 何らかの制限を受けている状況となっております。 このようなことから、産業、経済活動が制約を受けており、長期的な展望のも と、総合的、計画的、効率的な土地利用を促進することが重要な課題となってお ります。 当該諮問案件であります海上自衛隊西倉庫地区につきましては、本市の都市計 画上、工業専用地域になっており、今日まで用途に則して自衛隊の倉庫等として 継続的に使用されていることもあり、当該地に関し、本市としての活用計画は特 段定めておりません。本市といたしましては、外交、防衛といった国策には基本 的に協力する姿勢であり、国防に携わる海上自衛隊等との共存・共生を図る中で、 現在、財務省の普通財産である当該土地、建物を海上自衛隊として有効に活用さ れるための所管換は、海上自衛隊とされても極めて有用な事案であると認識いた しております。つきましては、本諮問事項に御理解を賜り、御審議のほど、よろ しくお願いいたします。 以上であります。 ○柳島会長 ありがとうございました。 第1諮問につきまして、委員のほうから御意見、御質問がございましたら、ど うぞ遠慮なく。 ○牧内委員 牧内ですけど、今の当該の案件につきましては、1つは、地元の佐世 保市長さんから、地元として活用する予定がないということ、もう一つは、自衛 隊がいろんな目的で多目的にこれから利活用していくということで、その2点で この案件については賛成をしたいと思います。 1つ質問なんですけども、市長さんとしてはこの土地について、市として使う 予定がないということですけども、一般の市民運動というか、そういう中で地元 に使わせろというような要望があるのかどうなのかというのが第1点です。 それから、全体で今までに米軍から返還された跡地の利用とか、それがどのく らい、都市計画上どういう利用しているのかというようなことをこの際お聞きを したい。 次に、いまだに米軍の基地として使っている中で、地元としてどうしても返し て欲しいというようなところがあるのかどうか、その辺について若干お聞きをし たい。 私、新聞記者をしていた時代、横須賀の担当で基地問題をやったんですけど、 ちょうどエンタープライズが佐世保に入港したときに、たまたま大分に行ってい て、ついでに初入港を取材した経験があるものですから、佐世保というのは自然 に恵まれた非常にいい港で、港湾としても非常に優れた港だと思っていますけど も、そういう中で地元の利活用計画について、この際お聞きをしたい。 以上です。 ○光武佐世保市長 ただいま御質問がありました件について、会長よろしゅうござ いますか。 ○柳島会長 どうぞ。 ○光武佐世保市長 それではお答えを申し上げます。十分ではないかと思いますけ れども。 第1点、その他利活用について、一般の市民ないしは団体等から使いたいとい う要望がないのかというお尋ねでありますが、これについては現在全くございま せん。海上自衛隊のほうで有効活用していただくことが佐世保市の将来にとって もいいということについては、私ども行政、そして、議会とも共通の認識であり まして、問題はございません。 それから、返還跡地の利用ということについてどうなのかという御質問であり ますが、実は佐世保市は、海上自衛隊はもちろんでありますが、米軍の基地がか なり広域的に存在をいたしておりまして、そこにSSKという、後ほどまた第2 諮問で出てまいりますけれども、基地と産業、SSKという企業、ここら辺が海 上自衛隊等を含めて混在をいたしておりまして、そのことによっていろんな企業 活動等々に不便を来す、こういうことで数年前にSSKと米軍の共同使用してお ります立神岸壁というのがございまして、その立神岸壁の3岸、4岸、5岸と、 それから、SSKが船舶の修繕をいたします赤崎岸壁、これも共同使用になって おりました。さらには、ジョスコー線といって、かつては鉄道があったんですが、 今は鉄道はなくなりましたが、その地下にはユーティリティーがございますけれ ども、そういうものを返還してもらいたい。これは第3番目に私申し上げたいと 思います、前畑弾薬庫の移転と合わせまして、「新返還6項目」というこのこと を平成10年に議会と相談して、決議をしながら今日まで進めてまいりましたが、 先ほど申しました立神岸壁につきましてはジュリエットベースン、これは米軍の 基地内でありますけれども、そこに岸壁を構築し、そして、必要なユーティリテ ィーの施設をつくると、こういうことで国、防衛施設庁、米軍、そして佐世保市 で合意ができまして、現在建造中でありますけれども、あと3〜4年の間であろ うかと思いますが、それができた暁には、3、4、5岸は返還、そしてまた、ジ ョスコー線も返還。それから、赤崎岸壁につきましては、それに先立って、もう 既に返還をされるということで、私ども主要産業でありますSSKが、より効率 的な企業活動を行うことに非常にプラスになったということで、大変喜んでおる ところであります。 第3点目、今後の問題でありますけれども、ただいまお願いをいたしておりま すのは、前畑弾薬庫というのがございまして、佐世保には今それ以外に針尾島弾 薬庫という2つの米海軍の弾薬庫がございます。その弾薬庫を1つに集約して、 そして、前畑弾薬庫は返還をしてもらいたいという運動を今日やっておりまして、 今回も私はそのことで参っておりますけれども、幸いにいたしまして、昨年12 月19日、日米合同委員会の下部機構であります施設調整部会におきまして、こ の問題が正式に議題となりました。米軍としては、針尾島に弾薬庫を集約するこ とについては賛成であると。したがいまして、今後の問題としては、58ヘクタ ールある前畑弾薬庫、これが移転・集約できました際には、ぜひ日本に返還して もらいたいという要望を出しておりまして、私どもの感触といたしましては、現 在、順調に国とアメリカのほうで話が進んでいるように感じます。 地元におきましては、針尾島弾薬庫については、移転・集約については総じて 反対という意見が強いのでありますけれども、しかし、私どもとしては最終的に 御理解いただけると、それほど大きな問題にならずにいけるのではないかといっ たような見通しを立てつつ、これの移転、返還運動ということをただいま展開を いたしてございます。 そういうことで、この件につきましても、将来はこの軍転審にお願いすること になろうかというふうに思っておるところでございます。 以上です。 ○柳島会長 ありがとうございました。 ほかに何か御質問。 ○村上委員 所管換については同意いたしまして、ほかに問題はないんですが、ち ょっと参考までに伺わせていただきたいのは、北側の隣接地であります市の管理 委託地の使用状況と、所管換になって多目的空地となった場合の使用方法との関 係でうまくいくのかどうか、その辺少しお聞かせ願えたらと思います。 ○柳島会長 どなたか。 ○佐藤福岡財務支局管財部長 隣の市に管理委託をお願いしている土地でございま すが、この土地は、財務省が管理しています普通財産でございますけれども、昭 和61年から市の方で多目的広場として使いたいということで話が来ておりまし て、どんな使われ方をしているかと申し上げますと、音楽活動を行う市民が練習 場にしたり、演奏会場として利用がなされている、いわゆる音楽堂的なものとい った形と、一方で、災害時においては避難場所といった形の位置づけとして、そ ういった意味で多目的広場として活用していただいているということでございま す。 ○村上委員 今の画面に出ておりますのと、いただいている4ページの図面とでは ちょっと地型が違うように思うんですが、市に管理委託している敷地がL字に囲 んでいる部分です。 ○佐藤福岡財務支局管財部長 配付されている資料の下の方は道路の部分でござい まして、現状としてはこちらの図が正しいということでございます。まさに道路 部分を含めた形の図が配付された資料には記載されていると思いますけれども。 ○村上委員 道路部分も国が所有しているという形ですか。 ○佐藤福岡財務支局管財部長 市道でございます。市の所有でございます。 ○村上委員 市の所有。 ○佐藤福岡財務支局管財部長 はい。国有地といたしましては、その道路の上の部 分でございます。 ○村上委員 もともと持ち主は国ですよね。 ○佐藤福岡財務支局管財部長 いや、市道でございますので市でございます。 ○村上委員 そうではなく、この図のこの部分は国の所有という形ではないという ことですか。市の所有ということですか。 ○佐藤福岡財務支局管財部長 その部分の下のほうに示しているところが、道路部 分が含まれてございまして、正確に申しますと、物資集積場からまっすぐ右側の ほうに線を引いていただいて、まさにこの形になるわけでございますけれども、 その下の部分は道路が配付した資料に入っているということでございます。 ○村上委員 わかりました。 ○佐藤福岡財務支局管財部長 すみません。ちょっと誤解を与えるような図で。 ○柳島会長 よろしゅうございますか。 ○村上委員 はい。 ○柳島会長 ほかに何か御意見ございませんか。 ○長崎県知事(代理 上川防災危機管理監) 長崎県ですけれども。 ○柳島会長 はい。 ○長崎県知事(代理 上川防災危機管理監) この佐世保港のすみ分けをはじめと します旧軍港の問題につきましては、長崎県といたしましても、先ほど光武佐世 保市長さんが御説明されたと同じ立場、考えに立っております。この本日御審議 いただいております件につきましても、長崎県としましては賛同いたしておりま すし、異存もありませんので、よろしく御審議のほど、お願いしたいと思います。 よろしくお願いします。 ○柳島会長 ありがとうございました。 何かほかにありますか。 なければ、諮問事項どおり決定したいと思いますが、よろしいでしょうか。 〔「異議なし」の声あり〕 ○柳島会長 ありがとうございます。それでは、諮問どおり決定いたします。 次に、第2諮問の審議に移りたいと思います。 第2諮問 平成11年3月29日付で佐世保重工業株式会社に対し売払いし た、長崎県佐世保市崎辺町に所在する財産の指定用途を変更するこ とについて ○柳島会長 第2諮問は、平成11年3月29日付で佐世保重工業株式会社に対し 売払いした、長崎県佐世保市崎辺町に所在する財産の指定用途を変更するもので ございます。 それでは、諮問事項の説明をお願いいたします。どうぞよろしく。 ○佐藤福岡財務支局管財部長 それでは、続きまして、第2諮問について御説明い たします。スライドを御覧ください。 本件は、平成11年2月5日に開催された第22回旧軍港市国有財産処理審議 会の答申に基づき、平成11年3月29日付で佐世保重工業株式会社に対して売 払いを行った財産に関しまして、売買契約の締結時に約定した用途指定に関する 特約につきまして、同社から指定用途の変更承認申請がなされ、検討した結果、 指定用途の変更を承認しようとする事案でございます。 それでは、まず財産の位置及び周辺の状況等について御説明いたします。 御審議をいただきます財産は、図面上、赤色で表示している佐世保市崎辺町に 所在する約13万4,000平方メートルの土地でございます。JR佐世保線佐 世保駅の南方約4キロメートルの佐世保湾に突き出した半島の先端に位置してお ります。また、図面上、緑色で表示している部分は、本件土地の購入者でありま す佐世保重工業株式会社の既存の工場でございまして、西側の立神工場には同社 の主力部門である船舶事業を中心とした施設が、東側の白岳工場には鉄構事業の 施設が所在しております。 このうち西側の立神工場は旧佐世保海軍工廠の巨大な造船設備を引き継いだ同 社のメイン工場で、建造ドック1基、修繕ドック4基を備えた船舶部門に主力を 置いた工場でございます。 また、東側の白岳工場も旧海軍施設を転用したものでございますが、こちらは 橋梁等の鉄構製品を製造する工場となっております。 本地周辺の状況でございますが、北側は海上自衛隊施設、東側は在日米軍への 提供施設に隣接しており、南側、西側は佐世保湾に面しております。 なお、都市計画上は工業専用地域に指定されておりまして、建ぺい率は60%、 容積率は200%となっております。 次に、同社との間で締結した当初の契約内容について御説明いたします。当局 は佐世保重工業株式会社に対して平成11年3月29日付で約13万4,000 平方メートルの土地及び建物、工作物を約22億5,000万円で売払いを行い ました。 なお、売買契約にあたりましては、国有財産法の規定に基づき、用途指定の特 約を結んでおりまして、平成19年3月31日までに敷地の整備、工場の建設等、 必要な工事を完了し、その後、平成24年3月31日まで指定用途である修繕ド ック及び関連工場用地として利用することを契約相手方に課しております。 それでは、当初における利用計画について御説明いたします。図面は佐世保市 崎辺町の航空写真でございます。南西部分が対象財産でございますが、これに利 用計画図を重ねます。このように当初の利用計画では、敷地南西側の佐世保湾を 赤枠で表示した部分まで埋め立て、新たにドックを建設して周辺に事務所、工場、 資材置場等の関連施設を配置するとともに、背後地には緑地を整備する計画とな っておりました。このドックの規模は、長さ270メートル、幅37メートル、 深さ15メートルで、海上自衛隊等の艦艇船専用の修繕ドックとすることを想定 していたものでございます。 次に、佐世保重工業株式会社が申請している指定用途の変更を必要とする理由 及び変更後の利用計画等について御説明いたします。 佐世保重工業株式会社は、船舶、鉄構、機械の3事業部門を経営の柱とする総 合重工業会社でございます。この3事業のうち主力となっておりますのは、船舶 の建造・修繕を行う船舶部門でございますが、この船舶部門においては、平成7 年から8年にかけて、一般商船等の修繕に係る受注が好調であったことから、今 後の受注に対応するため、立神工場に所在する現有の修繕ドックを主として一般 商船向けの施設とすることとし、新たに海上自衛隊等の艦艇船の修繕を目的とし たドックを建設すべく、本地を購入したところでございます。 しかしながら、同社が本件土地を購入した後におきましては、安価な労働力を 背景に、低価格での受注が可能なアジアの企業との価格競争の激化や、円高に伴 う国際競争力の低下などにより、スライドで示すように修繕船の受注の実績が計 画を相当下回る状況が続くことになりました。同社といたしましては、このよう な状況のもとでは、海上自衛隊等の艦艇船の修繕についても、立神工場に所在す る現有の修繕ドックで十分対応できることから、新たに修繕ドックを建設する必 要はなく、また、多大な事業費を投入することは会社の存続にまで影響を及ぼし かねないと判断したものでございます。 一方、同社の鉄構部門におきましては、周辺環境対策や敷地の狭隘化といった 問題を抱えておりました。すなわち、現在、橋梁等の鉄構製品の製作及び保管は、 鉄構部門の工場であります白岳工場と、船舶部門を主力とする立神工場の一部で 行っておりますが、白岳工場におきましては、周辺の宅地化が進んだ結果、ブラ スト工程、いわゆる錆落としのことでございますけれども、このブラスト工程に おける騒音や鉄粉の飛散防止並びに塗装工程における塗料の飛散防止といった周 辺への環境対策が必要となっております。 他方、立神工場は岸壁、ドック等が整備された船舶部門を主力とする工場であ ることから、鉄構部門に十分なスペースを割くことができない状況にあります。 したがいまして、このような事情を背景に同社といたしましては、新設する崎辺 工場の位置づけを艦艇船修繕専用の船舶工場から、塗装工場を中心とした鉄構・ 船舶兼用工場に変更することで鉄構部門が抱える問題が解消され、船舶部門を含 む佐世保造船所全体の機能を高めることにつながることから、本地の有効活用を 図れると判断し、今回の変更計画の承認申請に及んだものでございます。 それでは、変更後の利用計画について御説明いたします。同社といたしまして は、鉄構部門の工場である白岳工場で行っていたブラスト工程と塗装工程をすべ て崎辺工場へ移転することとしております。この結果、先ほど御説明いたしまし た工場周辺の環境問題が解消されることとなります。また、移転し新たに設置さ れる塗装工場を活用して、新造船のブロック塗装の一部を分担することとしてお り、これにより立神工場での船舶部門の作業効率の向上も図る計画となっており ます。さらに、新たな工場敷地が確保されることにより、鉄構部門の敷地の狭隘 化も解消されることとなります。 変更後の利用計画図を御覧ください。敷地のほぼ中央に事務所を設け、南東側 に塗装工場を配置することとし、このうち事務所近くの工場には移動屋根式の塗 装設備を設置する計画となっております。また、塗装工場に隣接して、鉄構部門 の製品や部材等の置場を配置することとしており、これにより、これまで確保で きなかった200メートルに達する橋梁等の長尺製品の仮組み立てを行う場所が 本地に確保できることや、製品保管の面でも本地に一括保管することで集中管理 が可能となるといった効果も見込まれております。 さらに、敷地北側には船舶・鉄構部門の資材置場を設け、南側沿岸部には、運 搬船から部材等を陸揚げするためのクレーンも設置される計画となっております。 その他、南西側の海岸沿いを緑地スペースとすることとしております。 以上、説明してまいりましたが、同社といたしましては、工場全体の機能を高 める観点から、購入した土地を有効に活用すべく、変更後の利用計画を策定した ものであり、当局といたしましては、諸事情を勘案いたしまして、今回の変更承 認申請は事情やむを得ないものと考えているところでございます。本件につきま して、当審議会の御答申が得られましたら、佐世保重工業株式会社に対する変更 処理の手続を速やかに行いたいと考えております。 なお、本件につきましては、指定期間が終了する平成24年3月までの間、本 地が利用計画どおりの用途に供されているかにつきまして、必要な監査等を実施 していくこととなります。 以上をもちまして、御説明を終わらせていただきます。御審議のほど、よろし くお願いいたします。 ○柳島会長 ありがとうございました。 第2諮問につきまして、佐世保市長さんから何かございましたら、どうぞ。 ○光武佐世保市長 諮問事項第2につきましても佐世保市の関係することでござい ますので、申し上げたいと存じます。 ただいま御説明がありました当該崎辺地区西側の国有地につきましては、平成 11年2月の本審議会におきまして、佐世保市の特性を生かした艦艇船専用の修 繕ドック等の建設という、佐世保重工業株式会社の計画に対しまして売払いが承 認され、同年3月、同社に譲渡されたところであります。 その後、本市といたしましても、この計画が経済浮揚、雇用の拡大に大きく寄 与するものであるということから、関連道路を整備するなど、側面からの支援を 行ってまいりました。 しかしながら、その後、韓国及び中国の造船業界との競合や、鋼材等の値上が りなど、造船業界を取り巻く社会情勢の変化は著しく、佐世保重工業におきまし ても一般商船の修繕受注高が当初計画を下回っている状況となっており、その結 果、艦艇船の修繕については、現有の立神地区のドックにおいて対応が可能な状 況となっております。 一方、同社は、これまで長尺製品の仮組み場、また、塗装・保管場所としての 敷地の確保に苦慮してきておりましたが、年々、国際塗装基準が厳しくなる中、 塗装工場を早急に整備する必要性が生じ、これを機に、当初計画であった修繕ド ック及び同関連工場を船舶・鉄構製品塗装工場及び製品・部材等の置場として当 該地を利用したいとする工場の再配置計画を新たに作成されたものであります。 佐世保市といたしましても、こうした経済情勢や造船業界を取り巻く状況、また、 佐世保重工業の現状を考えましたときに、当初計画のとおり艦艇船修繕専用ドッ ク建設を推進することは同社の存続自体を危惧させるものであり、今回の利用計 画の変更はやむを得ないものと推察いたしておるところであります。 また、全国的には景気は回復しているとの判断が示されておりますが、本市を 取り巻く経済状況は総じて回復基調とは言いがたい状況が続いております。こう した中にあって、本市の主要産業である同社の売上高は本市工業出荷額の3分の 1を占めており、同社の業績は本市の経済をそのまま左右することから、その経 営安定は本市経済にとって不可欠の要因となっております。このような見地から も、本件指定用途の変更につきまして、ぜひ御配慮賜りたくお願い申し上げます。 以上であります。 ○柳島会長 ありがとうございました。 第2諮問につきまして、ほかに御意見がございましたら遠慮なく。 〔「ありません」の声あり〕 ○柳島会長 よろしいですか。 〔「はい」の声あり〕 ○柳島会長 では、諮問どおり決定したいと存じますが、よろしゅうございますか。 〔「異議なし」の声あり〕 ○柳島会長 それでは、諮問どおり決定いたしました。 諮問事項につきましては、いずれも諮問どおり可決されましたので、後ほど関 係局長に対して答申書をお渡しいたします。 報告事項 地方幹事会に付議し、処理した事案について ○柳島会長 続きまして、報告事項があるようなので、事務局からお願いいたしま す。 ○江口関東財務局管財第1部長 それでは、御報告をさせていただきます。お手元 のほうに「第27回旧軍港市国有財産処理審議会報告事項」をお配りしておりま すので、それを御参照していただければと思います。 報告事項でございますけども、過去、当審議会で御審議いただき、答申を得た 事案を、ほぼその答申どおり処理する場合、また、一定規模以下の小さな財産に つきまして処理する場合につきましては、審議会にお諮りすることなく、地方幹 事会に付議して処理をすることができることとなっております。 今回の3件でございますけども、まず1件目と2件目は、横須賀市長井4丁目 に所在する財産でございまして、平成9年4月開催の第21回当審議会において、 適当である旨の答申をいただいた転用方針どおり、横須賀市に対しまして都市公 園敷地及び道路用地としてそれぞれ譲与したという案件でございます。 また、3件目は、横須賀市本町2丁目に所在する財産を、関東地方整備局に対 しまして道路用地として所管換したものでございますが、これは非常に小規模で ございますので、地方幹事会に付議の上、処分させていただいたものでございま す。 以上で報告を終わらせていただきます。 ○柳島会長 ありがとうございました。 7 閉 会 ○柳島会長 以上をもちまして、本日予定された議題は全て終了いたしました。 福岡財務支局長から発言がございましたら、どうぞ。 ○津曲福岡財務支局長 福岡財務支局長の津曲でございます。 本日は、委員の皆様方には大変お忙しい中、貴重なお時間を賜り、御審議いた だきましてありがとうございました。 本日御審議いただきました私どもの局の2つの諮問事項につきましては、答申 に沿って適切に処理を進めてまいりたいと存じます。 委員の皆様方には、今後とも御指導・御助言を賜りますようお願い申し上げま す。 簡単ではございますが、お礼のごあいさつとさせていただきます。 ありがとうございました。 ○柳島会長 どうもありがとうございました。 これで本日の審議は終了いたしますが、委員の皆様からほかに何か御意見があ りましたら、どうぞ。 ○光武佐世保市長 それでは、お許しを得まして、一言私のほうから発言をさせて いただきたいと存じます。 昨年2月に開催されました本審議会におきまして、本市から旧軍用財産の譲与 を要望しておりました案件が付議されなかったことから、終了間際ではありまし たが、その理由を求める発言をいたしました。本日御列席の委員の皆様の中にも、 あるいは記憶していただいていらっしゃる方もおありかと存じます。 その案件とは、現在、佐世保市内において国土交通省が進めております自動車 専用道路、西九州自動車道の建設及び県道の拡幅工事に伴い、支障となる10数 本のクスの大木を米海軍佐世保基地及び海上自衛隊佐世保地方総監部の正面に位 置する国有地へ移植し、景観を損なわないよう、緑地としての整備を図るために、 譲与をお願いいたしたものでありました。 審議会へ付議されなかったことから、市及び議会が一体となってこの1年間、 財務御当局と協議を続けてまいりましたが、軍転法の解釈などで双方の論議に接 点を見出せず、本日の審議会にも付議されておりません。誠に残念に存じます。 このような中にあって、先般、当該国有地を国土交通省が自動車道の作業エリア として使用したいとのお話を福岡財務支局から伺い、また、その後、国土交通省 からも同様のお話があったところであります。 自動車道の建設は、佐世保市総合計画、すなわち、旧軍港市転換計画にも掲げ ておりますように、地域格差の是正及び経済活性化を促進するものとして、本市 の最重要課題として掲げ、長年国に対して要望してきたもので、平成21年度の 完成を市民はもとより、長崎県北部住民を挙げて待ち望んでいたところでありま す。 したがいまして、自動車道の建設促進を図る上から、現時点において本市の譲 与の要望が認められなくなることについてはやむを得ないものと理解するところ でありますが、作業エリアとしての使用が終了した後は、市としても引き続き軍 転法に基づく譲与の要望を行う考えであります。 私ども佐世保市では、米軍、海上自衛隊、それに民間企業が佐世保港に混在し、 また、三方を山に囲まれていることから平地が少なく、したがって、それぞれが 効率的に機能を発揮できるよう、米軍提供地の返還を求めた「新返還6項目」を 定めるなど、港のすみ分けを本市の最重要課題として全市を挙げて、外務省、防 衛施設庁、在日米海軍関係機関に対し、日々働きかけを行っているところであり ます。 これもひとえに、将来的に返還が現実のものとなった暁には、返還跡地を市民 福祉のために最大限活用したいとの思いがあるからであります。私は佐世保市長 であるとともに、旧軍港市振興協議会の会長を兼ねておりますことから申し上げ るところでありますが、旧軍港市転換法は第1条にその目的として述べているよ うに、旧軍港4市を平和日本実現の理想達成に寄与するための法律であり、日本 国憲法の平和宣言を具体的な形において表現し、実現しようとするものでありま す。 財務御当局におかれましては、この立法趣旨を十分に尊重され、同法に基づく 旧軍用財産の処理が旧軍港4市にとりまして必要不可欠のものであることを御理 解いただき、今後とも積極的な取扱いに御配慮いただきますよう、この場をお借 りし、改めてお願い申し上げる次第であります。 私のほうから、以上でございます。 ○柳島会長 ありがとうございました。これは御要望ということで。 ○光武佐世保市長 はい。 ○柳島会長 それでは、これをもちまして散会させていただきます。どうもお忙し い中、ありがとうございました。 午後2時38分閉会
TOPへ |