第26回

  旧軍港市国有財産処理審議会議事録


 開催日:平成17年2月25日
 場 所:さいたま新都心合同庁舎1号館 5階AV会議室



                 目  次

1.開  会

2.関東財務局長あいさつ

3.諮問事項審議等

 諮問事項

横浜防衛施設局に対し、神奈川県横須賀市に所在する普通財産を

海上自衛隊弾薬庫敷地として所管換及び一時使用することについて


 報告事項
   地方幹事会に付議し、処理した事案について

4.閉  会


     午後1時57分開会


       1 開  会


○楠田関東財務局管財第1部長  本日は、お忙しい中、御出席いただきまして誠に
  ありがとうございます。
   本審議会は、「旧軍港市転換法第6条第8項」の規定に基づきまして、委員の
  過半数の出席がなければ、議事を開き、議決することができないこととなってお
  ります。
   本日は、委員15名全員の御出席をいただいておりますので、本日の審議会は
  有効に成立しておりますことを御報告いたします。
   初めに、お手元に配付しております資料を御確認いただきたいと思います。
   向かって左側、上から「第26回旧軍港市国有財産処理審議会付議事案調書」、
  「諮問事項」、「参考資料(旧軍港市転換法抜粋)」、「第26回旧軍港市国有
  財産処理審議会報告事項」の順となっております。
   また、右隣、上から「座席表」、「審議会次第」、「委員名簿」の順となって
  おります。
   ただいま申し上げました資料は、全てお揃いでしょうか。
   それでは、議事の進行のほうを柳島会長にお願いいたします。

○柳島会長  柳島です。よろしくお願いいたします。
   それでは、議事の進行を始めさせていただきます。
   事務局から報告がありましたとおり、本日は定足数に達しております。
   また、委員のうち、神奈川県知事、広島県知事、長崎県知事、京都府知事、呉
  市長、舞鶴市長、経済産業省産業施設課長及び国土交通省都市計画課長から、そ
  れぞれ「代理出席届」の提出があり、代理出席を承認したことを御報告いたしま
  す。
   なお、「旧軍港市国有財産処理審議会規則」第5条第2項に基づきまして、本
  審議会の議事録は原則として公開することとなっておりますので、お含みおきい
  ただきます。
   それでは、ただいまから「第26回旧軍港市国有財産処理審議会」を開会いた
  します。
   議事に入ります前に、行政機関の委員に異動がございましたので、事務局から
  委員の御紹介をお願いいたします。ではよろしく。

○楠田関東財務局管財第1部長  行政機関の委員に異動がございましたので、新し
  く委員に御就任いただきました方々の御紹介をさせていただきます。
   財務省理財局国有財産業務課長の豊岡俊彦様でございます。

○豊岡財務省理財局国有財産業務課長  豊岡でございます。よろしくお願いします。

○楠田関東財務局管財第1部長  経済産業省経済産業政策局産業施設課長の竹上敦
  之様でございます。
   本日は、所用のため、林課長補佐に代理出席をいただいております。

○経済産業省経済産業政策局産業施設課長(代理 林課長補佐)  代理で出席して
  おります林でございます。よろしくお願いいたします。

○楠田関東財務局管財第1部長  国土交通省都市・地域整備局都市計画課長の山崎
  篤男様でございます。
   本日は、所用のため、中西事務官に代理出席をいただいております。

○国土交通省都市・地域整備局都市計画課長(代理 中西事務官)  代理出席して
  います中西でございます。

○楠田関東財務局管財第1部長  以上で、委員の方々の御紹介を終わらせていただ
  きます。



       2 関東財務局長あいさつ



○柳島会長  それでは、議事に入ります前に、旧軍港市関係の4財務局を代表いた
  しまして、関東財務局長からあいさつがございます。よろしくお願いいたします。


○内村関東財務局長  関東財務局長の内村でございます。去年の7月、竹内前局長
  の後を受けまして今の職務を拝命しております。
   本日は、朝から雪のため、お足元本当に悪い中、審議会を開催していただきま
  して、まずもって御礼を申し上げます。
   委員の皆様方には、平素から国有財産行政につきまして、何かと御指導、御理
  解をいただいておりますことを、この場をお借りいたしまして、改めて厚く御礼
  を申し上げます。
   本審議会は、旧軍港市転換法第6条第1項の規定に基づきまして、御案内のよ
  うに旧軍港4市が所在する4財務局の財務局長の諮問に応じまして、旧軍用財産
  の処理に関する事項について調査審議するため設けさせていただいたものでござ
  います。
   本日は、「横浜防衛施設局に対し、神奈川県横須賀市に所在する普通財産を海
  上自衛隊弾薬庫敷地として所管換及び一時使用する」案件につきまして諮問させ
  ていただきます。
   また、このほかでございますが、報告事項といたしまして、平成15年2月に
  開催いたしました第25回の当審議会以降、地方幹事会に付議の上処理いたしま
  した事案につきまして御報告させていただきたいと考えております。
   国有財産は、国民共有の貴重な財産でございまして、国民の関心も高いことか
  ら、今後とも、社会情勢の変化や国民のニーズに的確に対応した、皆様から役に
  立つ、信頼される行政を進めていきたいと、かように考えておりますので、御支
  援の程、よろしくお願いいたしたいと思います。
   それでは、本日の諮問事項につきまして、担当部長から詳しく説明させていた
  だきますが、必要性の高い案件と認められますので、今回お諮りした次第でござ
  います。
   よろしく御審議の程、お願いいたします。


       3 諮問事項審議等


○柳島会長  それでは、早速諮問事項の審議に入りたいと思います。
   諮問事項は、横浜防衛施設局に対し、神奈川県横須賀市に所在する普通財産を
  海上自衛隊弾薬庫敷地として所管換及び一時使用するものでございます。


   諮問事項
    横浜防衛施設局に対し、神奈川県横須賀市に所在する普通財産を
   海上自衛隊弾薬庫敷地として所管換及び一時使用することについて


○柳島会長  それでは、諮問事項の御説明をお願いいたします。

○中村関東財務局管財第2部長  関東財務局管財2部長の中村でございます。どう
  ぞよろしくお願いいたします。
   それでは御説明いたします。本件は、横浜防衛施設局に対し、横須賀市に所在
  する普通財産を海上自衛隊の弾薬庫敷地として所管換し、及び一時使用を許可し
  ようとするものです。
   横浜防衛施設局は、横須賀市に所在する海上自衛隊の施設が老朽化し狭隘とな
  っていること、また、分散配置され非効率となっていることから、計画的に施設
  の集約整備を進めるため、15年4月に横須賀地区の施設の整理統合計画を策定
  しておりまして、本件はこの計画の一環として弾薬庫の移転整備を行おうとする
  ものです。
   なお、本件所管換及び一時使用は、旧軍港市転換法第4条第2項の「国は旧軍
  用財産を旧軍港市転換計画の実現に寄与するように有効適切に処理しなければな
  らない」との規定により処理しようとするものでありますので、同法第6条の規
  定に基づき設置されている本審議会にお諮りするものです。
   海上自衛隊施設の整理統合計画について概要を御説明します。画面を御覧くだ
  さい。
   計画は大きく3つに分かれております。
   計画の1番目は、田浦地区の民有地を購入して、後方支援施設及び生活関連施
  設を整備しようとするものです。この計画の実施により、現在久里浜地区に所在
  する潜水医学実験隊及び横須賀病院教育部が移転整備されます。
   計画の2番目は、分散配置されている弾薬庫を集約整備しようとするもので、
  大矢部にある弾薬庫の機能を比与宇と吾妻島へ移転整備しようとするものです。
   計画の3番目は、市営長浦港湾施設の機能を海上自衛隊久里浜貯油所へ移すこ
  とにより、長浦桟橋を海上自衛隊の専用桟橋として整備しようとするものです。
   この事業は、久里浜地区を物流の拠点として整備したいとする横須賀市の港湾
  構想に合致しているものであり、この計画の実施に際しては、来月開催が予定さ
  れている国土交通省の交通政策審議会港湾分科会の審議を経た上で港湾計画が変
  更され、横浜防衛施設局の使用予定区域が臨港地区から除外される予定と聞いて
  おります。
   これらの整理統合計画は、今年度を初年度として10カ年計画で順次実施され
  る予定となっております。
   本日御審議いただきます案件は2番目の弾薬庫の移転整備に関するものです。
   ここで御参考までに、本地周辺の海上自衛隊の施設の配置状況について御説明
  します。
   横須賀市に所在する海上自衛隊の主要施設は、横須賀本港と長浦港の周辺に配
  置されております。横須賀本港側に横須賀地方総監部が使用する逸見庁舎、業務
  隊と衛生隊が使用する長浦庁舎、及び船舶の修理を行っている楠ケ浦施設などが
  配置され、長浦港側には自衛艦隊司令部が使用する船越庁舎、補給品の倉庫とし
  て使用されている艦船補給処、そして、弾薬類が保管されている比与宇弾薬庫な
  どが所在しております。また、吾妻島の北東側には貯油施設、西側には弾薬整備
  補給所が設置されております。
   それでは、事案の説明に入らせていただきます。
   御審議いただく対象財産は赤枠で表示された部分です。
   所管換を予定している財産は画面中央の部分で、JR横須賀線「田浦」駅の北
  東約500メートルに位置しており、都市計画上、大部分が工業地域に、一部が
  第1種住居専用地域に指定されております。
   また、一時使用を予定している財産は吾妻島の北東の部分で、先程の「田浦」
  駅の北東方約2キロメートルに位置しており、都市計画上、工業地域に指定され
  ております。
   本件は所管換と一時使用の2つの処理に分かれますので、最初に所管換につい
  て対象財産の状況を航空写真により御説明いたします。
   今回、所管換しようとする財産は赤枠で表示された区域で、全体の土地面積は
  約15万5,000平方メートルでございます。このうち中央の青枠部分約3万
  8,000平方メートルについては、既に横浜防衛施設局に対し、海上自衛隊比
  与宇弾薬庫として使用を承認しております。本地上には明治18年から昭和13
  年にかけて旧海軍省が建築した老朽化した建物9棟がございます。緑色の部分は、
  旧海軍省から引き受け、以後、未使用のまま管理している山林状の財産です。そ
  の他の平坦地は、戦後、物流倉庫敷地として民間へ貸付けしておりましたが、そ
  の後返還され、現在未使用となっております。
   本地周辺の状況を御覧いただきますと、北西側には市営長浦港湾施設の桟橋が
  設置され、西側には民間の物流倉庫及び事務所が建ち並んでおり、臨港地区に指
  定されております。北側の山形の部分は海上自衛隊が船舶用備品類の倉庫として
  使用している行政財産で、比与宇施設と言います。また、東南側には、在日米軍
  へ提供しているオイルターミナル施設、海上自衛隊の宿舎及び10数戸の民家な
  どが所在しております。
   それでは、利用計画を御説明いたします。本施設は防衛施設でありますので、
  ゾーン分けした概略図で御説明いたします。
   赤枠が所管換を予定している財産の区域です。中央部の紫色が弾薬庫ゾーンで、
  12棟の覆土式弾薬庫を整備する予定となっております。御覧いただけますよう
  に、この覆土式と申しますのは、建物の上まで土で覆う構造でございます。併せ
  て周囲の土堤を建物よりも高く設置することにより、万が一の際に周辺への影響
  を極力抑えるための防護措置が施されることとされております。
   次に、黄色が倉庫ゾーンで、船舶用備品類を保管するための倉庫3棟のほか荷
  捌場が整備される予定です。
   なお、弾薬庫を設置する場合は、安全を確保するため緩衝スペースとして保安
  距離を確保する必要があります。緑色がこのための緩衝ゾーンで、ほぼ現状のま
  ま使用される計画となっております。
   この点につきまして再度航空写真で御説明いたします。水色で表示されたライ
  ンが火薬類取締法に基づく保安距離の範囲となります。御覧いただけますように
  赤枠表示の所管換予定財産のほとんどが含まれます。火薬類取締法は、火薬類の
  製造、販売、貯蔵等の取扱いを規制することにより、火薬類による災害を防止し、
  公共の安全を確保することを目的として設けられている法律です。この法律の規
  制により、火薬庫の設置に際しては、設置予定場所から一定の範囲のいわば緩衝
  地帯が確保されていなければなりません。この範囲を保安距離と言います。本件
  の場合で申し上げますと、保安距離内に学校、病院などの公共施設や、100戸
  以上の住宅が立地している場合には火薬庫の設置は認められません。
   横浜防衛施設局へ確認したところ、本件については火薬類取締法に基づく設置
  の要件をクリアしているとのことでございます。併せて、物流倉庫、事務所が所
  在する地域は港湾法上の臨港地区に指定されているため、将来的にも住宅等の建
  設は認められないこと、また、自衛隊の宿舎や民家側は、高さ40メートルから
  50メートル程度の山林で守られる地形となっておりますことから、本件弾薬庫
  については十分に安全を確保することができるとの説明を受けております。
   なお、先程御説明いたしましたが、青枠で表示された区域の財産は、既に当局
  から横浜防衛施設局に対し、弾薬庫敷地として使用を認めておりますが、この取
  扱いは暫定的な措置でございまして、横浜防衛施設局が施設の整備計画を決定し、
  整備を具体的に実施する準備が整った時点で移管しようと考えていたものでござ
  います。
   今般、海上自衛隊施設の整備計画が決定され、また、整備の実施について横須
  賀市の御理解が得られておりますので、事業実施の準備が整ったと判断いたしま
  した。
   これを受け、この財産に加え、現有施設を取り囲む形で所在する未利用の財産
  を海上自衛隊の業務運営上必要な財産であると認め、横浜防衛施設局に対し、所
  管換をしようとするものでございます。
   続きまして、一時使用を予定している財産について御説明いたします。
   吾妻島は全域が在日米軍へ提供されておりますが、北東側と西側の青枠で表示
  された区域は、既に横浜防衛施設局が一時使用の許可を受け、海上自衛隊の貯油
  施設及び弾薬整備補給所として使用しております。今回、一時使用を予定してい
  る財産は右上の赤枠の区域です。御覧のように既に一時使用が許可されている区
  域に隣接しておりまして、拡張スペースとなります。本地に弾薬庫1棟を整備す
  る計画となっております。
   航空写真を御覧ください。弾薬庫と貯油施設が同一区域内に所在することにな
  りますが、横浜防衛施設局へ確認したところ、火薬類取締法に基づく保安距離は
  確保されておりますので問題ないとのことでございます。また、万が一、貯油施
  設で火災事故が発生した場合でも、比与宇弾薬庫と同様に覆土式の弾薬庫が設置
  される予定となっておりますので、防護措置が施されており、また、海上自衛隊
  の専門の担当者によりますと、近年、弾薬の安定度が向上し、起爆装置が装填さ
  れない限り、爆発することはないとのことでございます。
   続きまして、弾薬庫を移転整備するに至った事情について御説明いたします。
  大矢部弾薬庫につきましては、海上自衛隊が旧海軍の弾薬庫を補修しながら使用
  してきたため老朽化しており、また、周辺は御覧いただけますように市街化が進
  み、戸建住宅、マンションが建ち並び、小・中学校、高等学校、老人ホーム等の
  公共施設が立地してきたため、保安距離との関係から必要な弾薬保管量を確保で
  きない状況となっております。このため横浜防衛施設局は、本件所管換及び一時
  使用の許可を受けて、大矢部の機能を比与宇と吾妻島へ移転整備することにより、
  横須賀地区における弾薬保管量を確保したいとしているものでございます。
   この事業の実施に際しては、地元横須賀市と横浜防衛施設局、海上自衛隊横須
  賀地方総監部の3者間で十分に事前協議や調整が行われ、15年12月に海上自
  衛隊施設の整理統合事業を円滑に実現することを目的とした協定書が取り交わさ
  れるなど、横須賀市の御理解、御協力を得て事業が進められているとのことでご
  ざいます。
   また、海上自衛隊施設の整理統合計画は、旧軍港市転換法第2条に規定する旧
  軍港市転換計画として位置付けられております、横須賀市の基本計画に合致した
  内容になっているとお聞きしております。
   次に、事業計画について御説明いたします。当審議会から御答申をいただけれ
  ば、横浜防衛施設局は17年度中に所管換及び一時使用の許可を受け、18年度
  から整備事業に着手したいとの意向でございます。整備期間は、比与宇地区につ
  いては、既存施設の撤去工事も含めまして5年間、吾妻島地区については2年間
  が予定されております。
   なお、一時使用につきましては日米合同委員会の合意が必要となりますので、
  横浜防衛施設局は17年度中に一時使用の許可を受けるため、今年の秋頃までに
  同委員会の開催をお願いしたいと考えているようでございます。
   最後に、適用法令について御説明いたします。
   まず、所管換について御説明いたします。お手元に参考資料として関係法令の
  抜粋を、お配りしております。資料の2ページ目を御覧ください。
   一番上に国有財産法の抜粋をお示ししてございます。それを御覧いただきなが
  らお聞きいただきたいと思いますが、国有財産法第4条第2項において、「国有
  財産の所管換とは、衆議院議長、参議院議長、内閣総理大臣、各省大臣、最高裁
  判所長官及び会計検査院長の間において国有財産の所管を移すこと」と定義され
  ております。
   さらに国有財産法第12条において「各省各庁の長が、国有財産の所管換を受
  けようとするときは、当該財産を所管する各省各庁の長に協議しなければならな
  い」と規定されておりまして、本件はこの規定に基づき、今後当局が横浜防衛施
  設局から協議を受けることとなります。本件は当局所管の普通財産を横浜防衛施
  設局の行政目的に供するため所管を移そうとするものであり、国有財産の有効利
  用及び管理責任の明確化の観点から適切な措置であると考えております。
   なお、今回の所管換は一般会計の省庁間での財産異動でありますので、無償で
  整理されることとなります。従って、予算措置は要しません。
   続きまして、一時使用の適用法令について御説明いたします。一時使用と申し
  ますのは、在日米軍の用に供するため、日本国が米国に提供している普通財産を、
  日本国政府と米国政府との間の協議機関として設置されている日米合同委員会の
  合意を得て、日本国政府又は国民が一時的に使用する取扱いで、共同使用とも言
  われております。
   再度お手元の資料を御覧いただきたいと思いますが、中段に日米地位協定の抜
  粋をお示ししております。この協定の第2条第4項(a)号において「合衆国軍
  隊が施設及び区域を一時的に使用していないときは、日本国政府は、臨時にその
  ような施設及び区域をみずから使用し、又は日本国民に使用させることができる。
  ただし、この使用が、合同委員会を通じて両政府間に合意された場合に限る」と
  規定されております。
   本件はこの協定に基づく合同委員会の合意が得られた後、一番下にお示しして
  おりますが、日米地位協定の実施に伴う国有の財産の管理に関する法律という抜
  粋がございます。同法律の第4条第1項の規定に基づきまして、当局から横浜防
  衛施設局に対して一時使用を許可することとなります。
   横浜防衛施設局へ確認したところ、在日米軍司令部から、今回、横浜防衛施設
  局が一時使用を申し入れている区域は現状において一時的に在日米軍が使用して
  いないため、一時使用を認めることについて特段の問題はない旨の内諾を得てい
  ると聞いております。
   本件につきましては、当審議会から御答申をいただければ、これらの規定を適
  用して、横浜防衛施設局へ所管換し及び一時使用の許可をしようとするものでご
  ざいます。
   説明が長くなりました。以上で終わらせていただきます。

○柳島会長  ありがとうございました。
   本日は、沢田横須賀市長さんがお見えになっておられますので、諮問事項につ
  いて、市長さんの方から御発言がありましたら、どうぞ。

○沢田横須賀市長  ただいま御説明をいただきました案件は、横須賀市の地域内に
  所在する海上自衛隊の施設の集約統合の一環として処理されるものでありますの
  で、私から一言発言をさせていただきたいと思います。

   横須賀市では昭和45年に基本構想というものを定めまして、これは地方自治
  法に基づいて議会の議決を経て定める市の都市づくりの基本的な考え方や、計画
  等の基本を定めるものであります。
   その基本構想で初めて海上自衛隊の集約統合という理念を掲げ、国家的な要請
  である自衛隊の効率的な運用と横須賀市の街づくりの方向性との調和を図りなが
  ら、今日までその検討を行ってきたものであります。ようやく横須賀市と海上自
  衛隊との間で集約統合について基本的な合意を見る運びとなりました。3分の1
  世紀もの長い間の懸案の解決の道筋ができたと、そのように思っております。
   本諮問事項については、海上自衛隊の集約統合計画の実現化の第一歩として、
  ただいま御覧いただいた画面でもおわかりのように、住宅が密集した市街地にあ
  る大矢部弾薬庫、私ども大矢部弾庫と言っていますが、その大矢部弾庫の機能を
  比与宇弾庫等へ集約するための所管換等であります。これは海上自衛隊としても
  運用上、極めて有効な事案と認識しております。
   また、横須賀市、特に御覧いただいた大矢部弾庫の周辺の住民にとっては、長
  い間の要望が実現できるという点で大変喜ばしいことでありまして、市長として
  も胸のつかえが取れる思いであります。
   海上自衛隊と横須賀市の間でさまざまな議論を重ねながら、ようやく今回の自
  衛隊施設の集約統合についての考え方がまとまったわけでありますが、その際の
  国の関係機関の本市に対する並み並みならぬ御理解に対して、心から感謝申し上
  げます。
   今後は、横須賀市の基本計画である海と緑を生かした、活気あふれるまちの実
  現に向けて、関係機関と協議しながら海上自衛隊の施設の集約統合計画の早期実
  現が図られることを心から願うものでありますが、その一環である本諮問事項に
  ついて御理解をいただき、御審議の程、よろしくお願いを申し上げます。
   以上をもって、発言とさせていただきます。

○柳島会長  ほかに。
   それでは、議事進行よろしいですか。
   では、諮問事項につきまして、御意見、御質問等がございましたら、どうぞ御
  自由にお願いいたします。何かございませんでしょうか。

○牧内委員  実は私個人的に、ちょうど今、沢田市長さんから御説明のあった横須
  賀の基本構想が制定された頃に新聞社の横須賀担当でありまして、横須賀の基地
  問題について多少は、もう35年も昔の話なんですが、浦島太郎でもないわけで
  ありますけれども、当時関わった一人として、今委員として発言をしますと、4
  5年に制定した街づくりの中で、長年の市民の念願である自衛隊の施設の集約統
  合というのは、市長さんがおっしゃったように、本当に長年の念願がかなう一つ
  の一環ということで、そういう観点から考えれば、今、御提案の諮問されている
  案件については当審議会として大いに大賛成ということだと思います。
   それに関わって御質問なんですけれども、大矢部から比与宇の弾薬庫に集約す
  るわけですけど、大矢部弾薬庫自体はそれで全部空になるのか、あるいはまだ一
  部残るのかという点と、それから、市長さんにお聞きすることになるが、大矢部
  周辺が、仮に全部空になった場合は、それが市に移管してもらうように方向性と
  して持っていくのか。そして、それを市が緑地として、あるいはほかの方法とし
  て利用していきたいと思っていらっしゃるのか、その辺のことで、まず1つは、
  全部が移管されるのか、あるいは一部残るのかという点。

○中村関東財務局管財第2部長  お答えいたします。ただいま御説明いたしました
  ように、今後5年間かけて整備をして、それから移転ということになります。移
  転された暁には、跡地は全て当局へ普通財産として引き継がれます。従って、委
  員の御言葉ですと、空になります。
   その跡地の処理というお話でございますが、これにつきまして、今回お諮りす
  る内容ではございませんが、今後5年の間にいろいろその活用の計画が煮詰まっ
  てまいろうかと思われます。その計画の煮詰まり具合を踏まえながら、当審議会
  で御審議いただいて転活用策を決めていくという運びになろうかと考えておりま
  す。

○牧内委員  わかりました。

○柳島会長  ほかに何か。

○沢田横須賀市長  私どもとしては具体的には今後、考え方をまとめていくことに
  なりますが、御覧のように周辺がすっかり市街化しておりまして、学校とか特別
  養護老人ホーム、それから低層住宅、そういうものが密集しております中で、御
  覧いただいたように緑が残っている、一種の里山というような感じになっており
  ます。従って、そういうものを自然と人間との共生という視点から有効に市民に
  喜んでいただけるような活用を基本的には考えておりますが、具体的にはこれか
  ら計画を立てていきたいと、そのように考えております。その際には、また財務
  省御当局によろしく、お世話になると思いますので、お願いを申し上げたいと思
  います。

○西田委員  図面を見てみますと、市にとっても、海上自衛隊にとっても、こんな
  いい具合なことないんじゃないかと思うぐらい、双方のおそらく長年の念願とい
  うか、懸案だったと思うんですけれども、ここへきてこの話がまとまったという
  その背景というか、何か事情があるんですか。

○中村関東財務局管財第2部長  先程市長さんからお話がございましたように、地
  元の街づくりの計画との関係、あるいは施設が更新の時期に来ているということ
  で、長い間調整が続けられ、その結果今般、移転計画が煮詰まってきたというよ
  うなことでございます。御照会は、例えばほかの外部要因ということでしょうか。

○西田委員  いや、そういうことでなくて、今諮問しているこの内容ですね。この
  協議と同じじゃないかと思うので、何でこんな結構なことをもっと早目にやらな
  いかと思って、単純な捉え方なんですけど。

○中村関東財務局管財第2部長  後程、市長さんにフォローしていただこうと思い
  ますが、この港湾地区をどういう形にするかという合意形成に国側だけでなくて、
  地元の横須賀市としてもいろいろ調整の時間が必要だったこと。
   それと、大矢部につきましては、旧海軍が横穴式で造った弾薬庫が4つ、それ
  と地上式のものが2つございますが、周辺の環境が徐々に変化し、近年とみに開
  発が進んできたことから、今般ちょうど移転のタイミング、機が熟したというこ
  とかと思っております。

○沢田横須賀市長  先程御覧いただいたように、大矢部の弾庫の周辺は非常に市街
  化が時間とともに進んできまして、今やびっしりと住宅その他公共施設が取り囲
  んだ形になって、そのど真ん中に弾庫という、住民からすると非常に怖い施設が
  残っているわけですね。現に使われているわけですが、住民からは、早く何とか
  その弾庫をどちらかへ移転してほしいと、そういう要望があったわけです。しか
  し、どこへ移転するかという問題が1つ、海上自衛隊サイドからもあったわけで
  すね。
   移転するためには、その移転する適当な場所がなければならないということで、
  海上自衛隊としてもさまざまな検討がなされたと思うんですが、そうこう時間が
  たっていくうちに、大矢部弾庫自体も非常に老朽化が進んで、しかも比与宇に同
  じように弾庫が大矢部にもあると。それをもっと一元的に管理した方が効率的に
  海上自衛隊としても行動できるということで、老朽化した施設を何とかしなけれ
  ばならない、そういう時期にも来ているということで、今回のような海上自衛隊
  としても弾薬庫の施設を統合しようということで、言うなれば機が熟したと。だ
  んだんといろんな条件が今回の結論に結びつく方向に熟してきたと、そういうこ
  とが言えると思うんですね。

○牧内委員  余談なんですけど、衣笠弾薬庫というのが昔ありまして、今、衣笠公
  園になっているのが、これはかつて移転して、今はすっかり公園になっているん
  ですよね。違いますか。

○沢田横須賀市長  おっしゃるとおりです。

○牧内委員  そうですよね。今はすっかり整備して公園になっておりますが、かつ
  てはそれが吾妻島に移転したのかどうかわかりませんが、移転集約された一つの
  流れがあって、今度は大矢部だということだと思うんですけど。

○柳島会長  何かほかにいかがですか。
   では、よろしゅうございますか。
   それでは、諮問どおり決定したいと存じますが、よろしゅうございますか。

             〔「異議なし」の声あり〕

○柳島会長  それでは、諮問どおり決定いたします。


  報告事項
    地方幹事会に付議し、処理した事案について



○柳島会長  次に、報告事項について事務局からお願いいたします。

○楠田関東財務局管財第1部長  私の方から御説明させていただきます。
   旧軍港市に所在します一定規模以下の財産につきましては、理財局長通達「旧
  軍港市転換法に基づく国有財産の処理等について」に基づきまして、当審議会に
  付議をすることなく、地方幹事会に付議して処理することができることとなって
  おり、この地方幹事会に付議して処理しました事案につきましては、処理直後の
  当審議会に、その処理内容を報告することとなっております。
   今回報告させていただきます事項は、平成15年2月に開催した「第19回地
  方幹事会」に付議して処理した事案でございまして、お手元に「第26回旧軍港
  市国有財産処理審議会報告事項」と題する横長の資料がございますので、御覧い
  ただきたいと思います。
   2件ございまして、1件目は、米軍に提供中の神奈川県横須賀市本町2丁目に
  所在する土地の一部でございます197.54平方メートルにつきまして、提供
  財産の管理者でございます横浜防衛施設局から当局に対しまして、国道16号線
  用地として一時使用することについて協議がございました。当局の同意後、日米
  合同委員会の承認を得る等の諸手続を経まして、平成16年7月8日付で横浜防
  衛施設局から関東地方整備局に対し、一時使用を許可したものでございます。
   2件目は、神奈川県横須賀市鴨居2丁目に所在する当局の普通財産1,521.
  06平方メートルを第三管区海上保安本部に対しまして、宿舎敷地として所管換
  したものでございまして、平成15年3月31日付で受渡証書の取り交わしを行
  ったところでございます。
   簡単ではございますが、以上報告させていただきます。

○柳島会長  ありがとうございました。


       4 閉  会


○柳島会長  以上をもちまして、本日予定されました議題は全て終了いたしました。
   諮問事項につきましては、諮問どおり可決されましたので、後程、関東財務局
  長に対しまして答申書をお渡しいたします。
   関東財務局長から発言がございましたら、どうぞ。

○内村関東財務局長  本日は本当に雪の降る足元の悪い中、参集御審議いただきま
  して、誠にありがとうございました。また、皆様からいただきました貴重な御意
  見につきまして、今後の行政の指針といたしまして、また、参考といたしまして
  活用させていただきたいと思います。
   御審議いただきました結論に基づきまして、早急に私どもにおきまして処理さ
  せていただきたいと思っております。
   本日は、誠にありがとうございました。

○柳島会長  どうもありがとうございました。
   では、これで終了させていただきます。
   どうもありがとうございました。


     午後2時46分閉会



旧軍港市国有財産処理審議会委員名簿(第9期)

区分 氏  名 職    名
学識委員 柳 島 佑 吉  (株)産経新聞社客員論説委員
西 田 義 博  西田通商(株)社長
村 上 美奈子  (株)計画工房代表取締役
牧 内 良 平  (株)テレビ神奈川社長
関係地方公共団体の首長 松 沢 成 文  神奈川県知事
藤 田 雄 山  広島県知事
金 子 原二郎  長崎県知事
山 田 啓 二  京都府知事
沢 田 秀 男  横須賀市長
小笠原 臣 也  呉市長
光 武   顕  佐世保市長
江 守 光 起  舞鶴市長
行政機関
    の職員 豊 岡 俊 彦  財務省 理財局 国有財産業務課長
竹 上 敦 之  経済産業省 経済産業政策局 産業施設課長
山 崎 篤 男  国土交通省 都市・地域整備局 都市計画課長

                               (敬称略)


                                                      TOPへ